SB王者の奥山貴大がMMAデビュー戦でRIZINファイターの白川ダーク陸斗から腕十字で一本勝ち。口ではやられっぱなしも結果で返す【SB】
シュートボクシング(SB)のビッグイベント「-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024」(12月26日、東京・TOKYO DOME CITY HALL)でSB日本ウェルター級王者の奥山貴大(NEXSOPORTS/GSB)がRIZINで活躍するMMAファイターの白川ダーク陸斗(JAPAN TOP TEAM)を1Rで腕十字固めで破る番狂わせを起こした。奥山は10年の柔道歴があるもののMMAはデビュー戦だった。 1R、ともにオーソドックスの構え。奥山が左ジャブ。白川も右フック。そしてタックル。奥山ががぶってしのぐ。白川がロープに押し込んでからテイクダウンを狙うが、奥山の腰は重い。白川が足をかけてテイクダウンを狙うが倒れ際に奥山は白川の左腕を取ると素早く腕十字固めの体勢に。完全に左腕を伸ばし絞り上げる奥山。白川はなんとか逃れようとするが、柔道の経験のある奥山はなおも絞り上げると白川はたまらずタップ。奥山が見事なMMAデビューを飾った。 試合が決するとリングに寝そべったままガッツポーズの奥山と頭を抱える白川。残酷なまでのコントラストとなった。
試合後のマイクで奥山は「白川選手、試合を受けてくれてありがとうございました。MMA、どうですか? いい試合できましたかね? MMAファイターとしてはまだまだだと思っているので、これからも上を目指して頑張っていきますので、応援と注目をお願いします」とアピールした。 カード発表会見から公開練習、前日会見と口ではやられっぱなしだった奥山だったが、試合ではきっちりとやり返した。 試合後の会見で奥山は「タックルに来るとは思っていなかった。反応が一歩遅れた。勝ち方としてはいい勝ち方ができたのではと思っている。打撃の勝負になるかと思ったので相手がタックルに来て最初はびっくりした」と白川のタックルは意外だったと明かす。白川がタックルに来ないと思っていたのは「相手はストライカーだからと言われて、そのイメージしかなかった。試合も1試合しか動画を見ていなかったが、1回も組みに行っていなかった。むしろ避けている印象だったので全然考えてもなかった」との理由から。 フィニッシュにつながる流れについては「得意のパターンというわけではないが、組みの展開の時に向こうから足をかけて投げに来てくれたので、回るか回らないかというところで腕が残っていたのでうまいこと取れる形で動けた」と振り返った。 鮮やかな勝利に今後のMMAでの活躍も期待されるが「MMAは考えてはいるが、SBもあるのでここではっきりは答えは出せないが、MMAの練習は続けていきます」と慎重な口ぶりだった。