高級レンタカー乗り逃げ 20歳男を横領容疑で逮捕 スポーツカーで1000キロ 諏訪、大阪、琵琶湖、最後は大分で事故 レッカー会社には「代金取りに行く」と言って去る 容疑は「返すつもりだった」と一部否認
2023年9月に長野県諏訪市のレンタカー店で借りた車が乗り逃げされた事件で、警察は別の事件で逮捕・起訴されていた20歳の男を横領の疑いで逮捕しました。男は「返すつもりだった」と容疑を一部否認しています。
フロント部分が破損した黄色の高級スポーツカー。2023年9月、諏訪市から大分県まで乗り回された挙句、事故で大破したレンタカーです。7日、乗り回していた男が逮捕されました。
逮捕されたのは、住居不定・自称飲食店従業員の苗村泰樹容疑者(20)。 苗村容疑者は、去年9月17日に諏訪市のレンタカー店で時価300万円相当の高級外車を借り、20日まで期限を延長したまま返さず、横領した疑いが持たれています。
当初は5時間だったが、「母親が倒れた」などと延長求める
当初、レンタルは5時間でしたが、「母親が倒れたのですぐに向かいたい。車のレンタルを延長したい」などと延長を求めてきたということです。不審に思った店側が、車に取り付けたGPSで位置情報を確認したところ、大阪駅付近の駐車場、琵琶湖周辺に移動していました。
大分県で事故 レッカー会社に「お金取りに行く」と言って去る
最後に車が確認されたのは長野から1000キロ離れた大分県。大型トラックと衝突する事故を起こし、レッカー移動されていました。苗村容疑者はこの会社でも車を借りると「レッカー代のお金を取りに行く」と話して、その場を去り、その後連絡が取れない状態となりました
レンタカー店は被害届を出し、警察が捜査、横領の疑いで逮捕となりました。 苗村容疑者は、去年10月、都内で酒気帯び運転で単独事故を起こし、逮捕・起訴され、現在、公判中です。 容疑については「返すつもりだった」と一部否認しているということです。 レンタカー代や修理費用、車の運搬費用などを合わせた損害は約300万円以上にのぼるということです。 容疑者の逮捕を受けて、レンタカー店は「逃げることなく、賠償の面についてはきちんと責任を取ってほしい」などとコメントしています。