林原がライフセミナー 「抗老化」テーマに長寿生活を講演
新社名へ想い伝える
セミナー開会に先立ち、林原の安場直樹社長があいさつ。4月1日に社名を林原から、「Nagase Viita」に変更することを報告し、新社名への想いについて説明した。 ◇ ◇ 林原は1883年に岡山の地で、でんぷんを麦芽で分解するという昔ながらの製法にて水あめ製造で創業したのが始まり。1935年に水あめを新製法で開発し、工場を拡張。日産1千600缶となり、遠く中国大陸まで知られるようになった。第2次世界大戦で全工場を消失したが、いち早く製造を再開。1950年には日産6千缶(約150t)、日本一の水あめ工場になった。 その後、新しい技術を積極的に導入して、微生物の大量培養、酵素の製造、酵素の利用を通じたバイオテクノロジーに関わりをもつ会社になった。主力製品「トレハロース」は30年の歴史を誇り、いまも多くの製品に使われている。2012年にはNAGASEグループの一員となり、海外展開を推進している。 2023年には創業140周年を迎えた。4月に同グループのナガセケムテックスの酵素事業を統合して、バイオ事業の可能性を広げ、グループ中核メーカーとして飛躍することができた。グループ入りして10年を迎え、ブランディングをより強化するために、林原は社名変更することになった。 新社名につく「Viita」は、生命や暮らしを表すラテン語「Vita」に「i」を加えたもの。人と自然が共生する持続可能な未来を皆さまとともに作り上げるという想いを込めた。われわれのパーパス(存在意義)は、「生命に寄り添い、人と地球の幸せを支える」。 創業から常に向き合ってきた生命への想い。それを引き継ぎ、独創的な製品づくりに邁進した社員達のものづくりの想い。存続することを認めてくれた長瀬産業の想い。新社名とパーパスにはそれぞれの想いが凝縮されている。これからも岡山を起点に技術とものづくりの研鑽を重ね、新たな価値を世界に向けて展開する。新たな社名で走り続ける私たちに、変わらぬご支援をお願いしたい。