セリエA開幕直前!インテルが必然的にスクデット本命なら対抗馬は?GK鈴木彩艶が加入のパルマにも伊紙が見解 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】セリエA2024-25シーズンが日本時間18日1:30に幕を切り、王者インテルはジェノアと、日本代表GK鈴木彩艶が加入した昇格組のパルマはフィオレンティーナと対戦するが、今シーズンは「ミステリアス」なシーズンと指摘されている。 【動画】日本代表GKがカルチョ挑戦!今夏移籍!鈴木彩艶(シント=トロイデン→パルマ)セーブ集
セリエAでは、GK鈴木彩艶が昇格組のパルマに加入し、史上初の日本人GKとしてイタリアのトップリーグに挑戦する。開幕がまもなくに迫る中、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』がセリエAの新シーズンを分析した。
優勝候補はインテルだが…
同紙はまず、今シーズンについて「ミステリアス」であると表現。その理由は、20チーム中、実に13チームが指揮官を交代させ、「改革」がおこなわれたためで、「何が待ち受けているか分からないから」と説明した。 しかしスクデット争いは「必然的にインテルが本命」であると主張している。インテルは「主力を失わず、(メフディ)タレミや(ピオトル)ジエリンスキのような選手が加わり、両者はケガをする前にすでに付加価値となれることを示した」からだ。 加えて、昨シーズンのセリエA得点王である主将のラウタロ・マルティネスは、コパ・アメリカにおいても優勝して得点王となり、モチベーションは高い。またインテルに匹敵するほど「確かな戦術」を持つライバルはいないことも指摘されている。 そんな中、警戒すべきは「満足感と過信」であるとイタリア紙は主張している。「レアル・マドリードは常にハングリーさがあるが、(アッリゴ)サッキも語るように、イタリアは勝利の文化に富んでいない」と指摘。「シモーネ(インザーギ監督)は、選手たちのモチベーションにしっかりと取り組むべきだ」との見解を示した。
セリエA王者の対抗馬は?
続いてインテルの対抗馬には、パウロ・フォンセカが新監督に就任したミランを挙げている。その理由は「最も強い選手たちを慰留し、不足していた枠を埋めたから」と説明した。 「毎年夏になると、(ジャンルイジ)ドンナルンマや(フランク)ケシエ、(サンドロ)トナーリらスターが流出していたが、今年は蛇口を閉めたうえで、(前任のステファノ)ピオリが得ることができなかった右サイドバック(エメルソン・ロイヤル)、センターバック(ストラヒニャ・パヴロヴィッチ)に守備的MF(ユスフ・フォファナ)、ワールドクラスのセンターフォワード(アルバロ・モラタ)がやって来た」と続けた。 さらに「1年間の試運転を終えた(サムエル)チュクウェゼが能力を開花させつつあり、ベンチの代替オプションも良い」と主張。「もし(ラファエウ)レオンがようやく具体性や継続性においてクオリティの飛躍をすれば、20回目の優勝の可能性が信じられるようになる」との見解を示した。そのうえで第5節のミラノダービーがインテルとの実力差がどれほど縮まったかを見極める手段になるとの見通しを述べた。
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