トルコの射撃選手、Tシャツ姿で試合に出場 「無課金おじさん」と命名される
オリンピックは日頃あまり見るチャンスのないスポーツが見られるチャンス。そんな種目の1つである射撃の試合に出場に出場したトルコのユスフ・ディケチ選手がネットをざわつかせている。 【写真】2024パリ五輪、最もクールな各国代表チームのユニフォームTOP11
射撃の試合には専用の片目用メガネやアイカバー、また騒音対策の耳当てなど重装備をつけて出場する選手が多数。10mエアライフル個人女子で銀メダルを獲得した韓国のキム・イェジ選手も、専用レンズをつけて撃つ姿がアクションスターのようだとニュースを賑わせた。
そんな中ディケチ選手はTシャツにジャージ姿で10mエアピストル混合に出場。あまりにもシンプルでお金のかかっていない姿に「無課金おじさん」とニックネームがつくほど。これだけだと単なるユニークな選手で終わってしまうけれど、無課金おじさんは結果を残す男だった。この軽装備で、しかもポケットに手を突っ込んで銃を撃ち、銀メダルを獲得。気負いも緊張も感じさせない姿でメダルをかっさらっていった姿に「トルコが送り込んできたヒットマンだ」「かっこいい!」とファンが急増している。
報道によるとディケチ選手はトルコの準軍事組織、ジャンダルマ総司令部の元下士官で現在53歳。五輪でメダルを取るのは今回が初めてだが、ヨーロッパ選手権などでは5個の金メダルを含め数々のメダルを獲得している大ベテランだそう。
プライベートについての情報はほとんど判明していない。しかしインスタグラムのアカウントは持っていて、猫好きである可能性が濃厚。
銀メダルを獲得した後にはエッフェル塔の下で記念撮影。「8,500万人の国民が祈って見送ってくれた我が国に、共和国史上初のオリンピックのメダルを持って帰れることを嬉しく思う」と綴っている。次のロサンゼルス・オリンピックでも、ヒットマンぶりを披露してくれるのか今から楽しみにしたい。