犬吠埼灯台150周年記念でサミット 16日座談会やマルシェ 銚子
銚子市の犬吠埼灯台が初点灯から15日で150年を迎えたのに合わせ、灯台の観光活用や地域活性化を図る「灯台ワールドサミット」が16、17日に市内で開かれる。初日は灯台好きによる座談会や、特産品を扱うマルシェなど多彩な催しを用意。街のシンボルの誕生日を祝うとともに、灯台自体に親しめる機会にする。 同サミットは2018年に三重県志摩市で初開催され、現在は灯台立地の全国6市村が参加する取り組み。今回で5回目で、銚子市では19年以来。灯台を管理する銚子海上保安部や市民団体など官民による実行委員会が取り組む。 16日は灯台前で150周年の式典があり、140周年時に地元小学生のメッセージを入れたタイムカプセルが開封される。参加自治体や市内団体の「灯台マルシェ」では食品やグッズが並び、「ミニ銚子音楽祭」は銚子はね太鼓や秋田県男鹿市のなまはげ太鼓が登場する。 近くの犬吠埼ホテル会場は午後2時から「灯台マニア座談会」。灯台フリーペーパーの編集長をコーディネーターに、台湾の灯台研究者や地元ジオガイドらが「やさしい灯台」をテーマに語る。また、150周年記念誌「犬吠埼灯台は今もなお」を両会場で限定数配る予定。歴史などをまとめたA4判27ページ。銚子市民による「犬吠埼ブラントン会」が尽力した。17日は関係者向け行事。 犬吠埼灯台は1874年11月15日に初点灯。2020年には国重要文化財に指定された。年間10万人以上の参観者数を集め、全国16の「上れる灯台」で最多。銚子の観光資源でもある。 サミットに向け実行委事務局の市担当者は「犬吠埼灯台の良さを再認識して家族や知人などに伝えてもらいたい。『灯台推し』の輪が広がってほしい。犬吠埼も全国も盛り上がるといい」と期待。イベント詳細は市ホームページやインスタグラムに掲載。