15日に公示された衆議院選挙で、鳥取県南部町の期日前投票所では、国政選挙で初めてとなるオンライン投票立会が実施されました。 投票管理者： オンライン立会人の方も空の方、確認よろしいですか。 オンライン立会人： 確認いたしました。 移動期日前投票所として、大木屋公民館に通信機能を備えた車「コネクテッドカー」が持ち込まれ、約12キロ離れた町役場の会議室とオンラインで結び、立会人が投票所内に設置されたカメラを通して遠隔で投票の様子を見守りました。 投票に訪れた人： （今までは）町のバスで午前、午後と２回送迎してもらっていたが、みなさんが近くて喜んでいると思います。 投票が公正に行われるかを監視する投票立会人は、公職選挙法で投票所１カ所につき２人から５人を配置するよう定められていますが、鳥取県内では、人口減少や高齢化などによって確保できず、投票所が減少する要因となっています。 解決策として、県は「オンライン立会」の導入を進め、2024年7月の江府町長選の期日前投票で、全国で初めて実施するなどしてきました。総務省によると、国政選挙での実施は全国初です。 鳥取県市町村課・松崎亮太課長： 投票所がなくなった場所に投票所が伺い、少ない人数でオンライン投票立会ができるというのは、とても良いことだと思うし、手ごたえを感じている。いまマニュアル等を作りながら全国に発信しているところですので、引き続き進めていきたい。 県は、高齢化が進む地域の投票機会を確保するため、今後の選挙でもオンライン投票立会を続けていくとしています。