【別府競輪(モーニング)FⅡ】下沖功児が一番時計の快速捲り ウルトラマンアーク効果で連勝へ
<7日・別府競輪・初日> 【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】 下沖功児が開幕レースで目の覚める捲りを放った。若手の矢部駿人が逃げたが、バックから11秒5の一番時計で快勝。8時50分の早朝レースを制して意気揚々と引き揚げてきたが、レース後のひと通りの作業を終えると「コメントは30分待ってください」と言い残して控え室へと消えていった。 3R後に姿を見せると、「ウルトラマンアークを見ていました。すごく良かったです」と9時からの放送開始にギリギリ間に合ったようだ。特撮ものを中心に、オタクとしても有名。「1999年の夏の記憶が鮮明によみがえりましたね。ウルトラマンガイアをリスペクトした回でした。25年前に映画館で見たガイアの劇場版のシチュエーションで…」と、メモが追いつかないスピードで説明を続けた。 今節の直前には1泊2日で、鹿児島・宮崎勢での乗り込み合宿が、宮崎県内の街道で行われた。今回のメンバーでは、下沖、前田義和、四元慎也が参加。そのうち下沖と前田が白星発進なら効果は疑う余地がない。合宿とウルトラマン効果で、心も体も仕上がった下沖が、昨年1月以来の決勝へと突き進む。 ▼5R(下沖功児) 下沖に捲られた矢部駿人―榊原洋の二人は「すごい勢いで驚いた」と、そのスピードに目を丸くした。状態は間違いなく良く、3番手からでも突き抜けは十分。6=5―全。 ▼6R(前田義和) 初日3R、「下沖さんの1着で気合が入った」と続いた。田口と遠藤がもがき合えば連勝も。2―145―1345、2―1―7。