「自然との共存」学ぶ場つくり30年超…メダカの学校志布志分校が最後の授業 メンバー高齢化や後継者不足に抗えず フィナーレは90人で川遊び満喫
メダカを通して自然の大切さを考える活動を続ける鹿児島県志布志市の「メダカの学校志布志分校」は11日、自然体験学習「志布志の川で遊ぼうファイナル‼」をうるがのフレンドパークで開いた。メンバーの高齢化や後継者不足で最後の開催となり、小中学生や保護者ら約90人が川遊びを満喫した。 同校はメダカを通して自然を見直そうと有志が1992年に結成し、子ども向けの体験学習を開いてきた。新型コロナウイルス禍で2回の休止を挟んだ今回は、共催した地元の2ロータリークラブのほか、新大隅青年会議所も協力した。 参加者はタイヤや浮輪を使った川下りを楽しんだ後、流しそうめんを食べたり、水鉄砲を作ったりした。消防を講師に招いた自動体外式除細動器(AED)講習、オリジナル校歌「めだかもね」の合唱もあった。 有明小学校5年、湯川実葉菜さんは「川下りは岩がゴツゴツして痛かったけれど、流れが速く水が冷たくて楽しかった。また遊びに来たい」と笑顔を見せた。
佐藤寛校長(70)は「自然と共存することを経験し学ぶのが大切。子どもたちに生きる知恵を身につけてほしいと長年続けてきた。今後も思いを伝えていきたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島