富山市卸売市場施設が完成 26年4月に全面開業
富山市公設地方卸売市場の市場施設の竣工(しゅんこう)式が14日、同市掛尾町の同所で開かれ、関係者が流通拠点の完成を祝った。 大和ハウス工業や富山中央青果などでつくる事業グループが手がける再整備事業の一環で、老朽化や需要の多様化に対応するため、従来の半分程度の売り場面積に建て替えた。昨年1月に青果棟と事務所棟、今年6月28日に水産棟が完成し、主な市場施設の工事が完了。今後は空いた土地に商業施設が整備され、2026年4月の全面開業を予定している。 式典では藤井裕久市長が「より活発な取引が行われ、安心安全な生鮮食品が提供されることに期待している」とあいさつ。田畑裕明、吉田豊史両衆院議員、野上浩太郎参院議員、新田八朗知事、横野昭市議会議長が祝辞を述べた。市長が大和ハウス工業の更科雅俊執行役員建築事業本部長に感謝状を贈った。 新たな水産棟は鉄骨造り2階建てで、卸売場や仲卸店舗5区画、マグロ加工所などを設けたほか、鮮度を保つため施設内の温度管理機能を強化した。8月1日の供用開始を予定している。