【韓国】[書評]韓国語セカイを生きる 韓国語セカイで生きる
韓国語を使って働く記者や字幕翻訳など12人のプロたちが、それぞれの専門的視点から韓国語について記した一冊。編著者は同志社大学の浅羽祐樹教授と朴鍾厚(パク・ジョンフ)准教授。 プロが韓国語を学ぶ過程で苦労したエピソードは、外国語学習者なら共感できる。外交官の奥奈津子氏は、下宿先で出会った熱血「オンニ」(お姉さん)に毎日韓国語で日記を書くことを課せられ、それを添削してもらうことで「生きた韓国語」を身に着けたという。 元毎日新聞記者で現在は中央日報特派員の大貫智子氏は、韓国での子育てを通じて語彙(ごい)力を磨いた。「幼稚園の家庭通信文はニュースより難しい」と記すなど、生活用語の難しさを改めて教えてくれる。 専門家たちの視点で韓国語を知れば、さらに「韓国語セカイ」にはまることができそうだ。 (朝日出版社・税込み2,640円)