400名を超える投資家から多額の資金を集めていたL&A Investmentなど2社が破産
(株)L&A Investment(TDB企業コード:658052895、資本金1000万円、東京都港区愛宕2-5-1、代表酒庭幸男氏)と関係会社の合同会社ブリッジ(TDB企業コード:881064961、資本金10万円、同所、登記面=港区芝4-7-6、同代表)は、6月18日に債権者より破産を申し立てられていたが、10月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。 債権者申立代理人は加藤博太郎弁護士(加藤・轟木法律事務所、東京都港区虎ノ門5-11-1、電話03-6803-4311)。 (株)L&A Investmentは、2019年(平成31年)4月に設立。中小企業向けにエクイティファイナンス支援など財務・税務を中心としたアドバイザリー業務を手がけるほか、近年はファクタリング業務を主業とし、ファクタリング実行時の原資名目で投資家へ出資を募っていた。出資に際し、投資家に対して出資額に応じて個別に定めた割合で利払いをすること、契約終了時には出資金を返還することを約束していた。 合同会社ブリッジは、2023年(令和5年)6月に設立。(株)L&A Investmentと同様にファクタリング事業を手がけ、投資家を勧誘して集金を行っていた。出資に際し、当社と投資家との間で社員権取得契約を締結し、投資家は当社の社員権を取得。業務委託契約を締結し、報酬という形で利払いを約束していた。 しかし、今年2月に米国投資会社に両社とも吸収合併されることを理由に、投資家に対する利払いを停止したが、3月には一転して投資家に対し吸収合併の不成立を通知。少なくとも今年1月ではファクタリング事業の実態はなく、新たな投資家から集めた資金で配当する手法を行っている可能性が高くなったことや、吸収合併不成立後も利払いが再開されないことなどから、6月に債権者が破産を申し立てていた。 負債は(株)L&A Investmentが約96億3900万円、合同会社ブリッジが約29億500万円、2社合計で約125億4400万円の見込み。