【運転免許】MTを取得したら「ATのほうが安いのにお金がもったいない!」と言われました。MT車のメリットはありますか?
自動車は日本人の生活に広く浸透しており、住む地域によっては生活必需品にもなっています。自動車のトランスミッションはMT(マニュアル)とAT(オートマチック)の2種類があり、自動車を運転するにはMT・ATどちらかの運転免許証を取得する必要があります。 一般的にはAT社のほうが免許の取得費用が安く、操作も簡単で多く普及しています。そのため、MTを取得するメリットはないのか疑問を持つ方はいるのではないのでしょうか。 本記事では、MT免許証と費用について紹介します。
MT・ATの取得状況と費用
まずは、MTとAT免許のデータを見ていきましょう。 ■免許証の取得状況 ソニー損害保険株式会社(東京都大田区)が、2022年11月17日~11月19日に2002年4月2日~2023年4月1日生まれの1000名を対象とした「2023年 20歳のカーライフ意識調査」によると、普通自動車免許を保有しているかの問いに対し、以下のような結果が得られました。 ●普通自動車免許、AT限定を持っている 44.5% ●普通自動車免許MT 16.7% ●現在、教習所へかよっている、AT限定 4.8% ●現在、教習所へかよっている、MT限定 0.8% このようにAT限定のほうが保有も、新規取得見込みも多いことが分かりました。市場で販売されている車の9割以上がAT車といわれているため、それを反映している結果といえるかもしれません。 ■免許証の取得費用 免許証の取得費用は、各教習所により異なります。 例として、北海道自動車学校では、普通自動車免許(MT)は28万6400円、AT限定は27万1700円です。愛媛の第一自動車教習所では、MTが33万6270円、AT限定で32万3950円と幅があります。AT限定は教習時間が少ないため費用が安くなり、全国平均ではMT車は30万円、AT車は29万円程度といわれています。 免許証の取得状況も、警察庁交通局運転免許課の「運転免許統計 令和4年版」によると、令和4年中の運転免許試験実施状況では、普通第一種免許の受験者数が約158万人のうち、AT限定が約116万人と約73%を占め、取得費用もAT限定のほうが安いためMT免許証の取得は、お金がもったいないと捉える方も多くいるでしょう。