2023年の国際数学・理科教育動向調査で初参加のマカオが上位に
数学(算数)及び科学(理科)の到達度に関する国際的な調査のひとつに国際教育到達度評価学会(IEA)が4年毎に行う「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS=Trends in International Mathematics and Science Study)」と呼ばれるものがある。 マカオ政府教育青年発展局(DSEDJ)は12月4日、マカオとして直近の2023年の第4学年(小学校4年生)を対象とした調査に初参加したことを明らかにした。 同局によれば、マカオの59の学校から小学校4年生5500人超が調査に参加したといい、全60の国と地域のうち、児童の算数の平均得点は6位の582点、理科は12位の536点で、それぞれ国際平均(算数:503点、理科:494点)を大きく上回ったとのこと。 同局では、調査結果から社会・経済的背景の高低による算数と理科の得点差(両科目とも59点)で、国際平均(数学:85点、理科91点)を下回り、成績の良い国・地域の中で最も小さかったことを挙げ、マカオ政府が児童に高品質で公平な教育を提供していることを反映したものとの見方を示した。 このほか、4つの国際ベンチマークをすべて達成した児童の割合も算数で68%、理科で45%で、国際中位数の42%、38%を大幅に上回ったという。 今後、同局として調査結果を詳細に検討を進め、学校との情報共有も図りながら、児童の算数・理科の能力を一層向上させる方法を探っていくとした。