モルガンS、ロンドン勤務のバンカーのボーナス上限を撤廃
(ブルームバーグ): 米モルガン・スタンレーは、ロンドンの金融街シティーに勤務するバンカーのボーナス上限を撤廃する。米英の金融機関はニューヨークと同様のボーナス中心の報酬体系にシフトしようとしている。
モルガン・スタンレーは規制当局に提出した文書で、一部の従業員のボーナスを固定給の2倍までに制限している現行の規則を「社内での適切なボーナス上限」に変更すると発表した。
「固定報酬と変動報酬の要素が適切にバランスされた」体系の必要性に言及したが、重要なリスクテイカーの報酬体系をどのように調整する可能性があるかについては詳述しなかった。
モルガン・スタンレーは発表文で、引き続き「競争力のある報酬を支払い、優れた業績に報いる」と説明した。
ボーナスの上限は2014年に欧州連合(EU)によって導入されたもので、「重要なリスクテイカー」のボーナスを基本給の2倍までに制限するものだった。
英当局は昨年、EU離脱後の英国を金融センターとしてより魅力的にするための取り組みの一環として、この上限規則を撤廃した。
モルガン・スタンレーの決定について英紙フィナンシャルタイムズ(FT)が先に報じていた。
原題:Morgan Stanley Ending Bonus Caps for City of London Staff (1)(抜粋)
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Tom Metcalf, Aisha S Gani