東福岡3年時にはエースWTBとして選手権日本一に輝いた同大・上嶋友也

　ムロオ関西大学ラグビーAリーグが22日に開幕する。 　昨季、8校制となった64年度以降で同校初となる7戦全敗で過去ワーストの最下位に沈んだのが同大。リーグ優勝48度、大学選手権で4度の優勝を誇る名門にとって、復権を懸けたシーズンが始まる。 　キーマンの1人となるのが、WTB/FBの上嶋友也（2年＝東福岡）。ルーキーイヤーだった昨季から出場を重ねてきた中で「昨年は夏以降になかなか勝てなくて悔しかった。でも、それも自分の中では良い経験になったと思う」と語る。 　熊本県出身で4歳からラグビーを始め、高校時代は新玉名から博多まで新幹線に乗って通学した。「朝早いのと新幹線の本数が少なくて、待ち時間も長くて…。でも、ラグビーのためなら、しんどすぎるというほどでもなかった」。努力が実り、3年時には全国制覇を成し遂げた。 　卒業後は、中高時代から憧れのあった同大に入学。「関西で関東のチームに勝ちたい。日本人だけのチームでラグビーをやりたい」という思いからだった。自由な展開ラグビーで昨季は持ち味を出せる場面もあった一方、チームとしての結果はついてこなかった。 　「昨季は引っ張ってもらっていたけど、今季は積極的に発言もしてチームを引っ張ろうと思っています」。左腕を骨折した影響で離脱が続いているが、復帰のタイミングは近づいており「自分の中でも良い感じでスピードは上がってきている」と手応えを口にする。 　昨季は低迷したとはいえ、FW、バックスともにタレントがそろう同大。22日の開幕節は王者・京産大と対戦する。