【陸上】20km競歩の岡田久美子「8月にピークを持っていけるように」パリ五輪参加標準記録突破済み
富士通が3月22日、本社となる川崎工場で新加入選手および所属選手の合同取材会見を開いた。 20km競歩・住所大翔が富士通へ!「東京世界陸上の出場権獲得を」オレゴン世界陸上では入賞 2月の日本選手権・女子20km競歩で2位となった岡田久美子も取材に応じた。同レースではパリ五輪の参加標準記録を突破。正式内定は4月以降となるが、代表入りの可能性も高い位置におり、パリ五輪を見据えてトレーニングしている。 日本選手権を終え、昨年の不調だったところを踏まえて「ホッとした気持ちなった」と言うが、少し時間が経ち「やっぱり2位だった悔しさや、1時間28分台が目の前だったことでもっとやれたらいいなという気持ちになりました」と心境を明かす。 練習はスタートさせており、「新しい取り組みや、練習を組み替えるなどしていて、まずは身体のコンディションを上げていくことを行っています」。 昨年のブダペスト世界選手権は35km競歩で代表入りしたものの、直前の腰の故障で欠場。その後は痛みが引かず、何度も引退が頭をよぎった。だが、やり投・北口榛花(JAL)から紹介されたトレーナーにアドバイスをもらい、姿勢から見直して復活。自身3度目のオリンピックへ前進した。 「リオ五輪は出場するので精一杯、東京五輪は日本記録を出して勢いがあったのにコロナ禍。そういった経験を含め、集大成となる今回はすべてをぶつけたい。全力を出し切ってぶっ倒れるくらいまで」 日本選手権まで急ピッチで上げたこともあり、まだまだ練習の強度は上げられそうで、「ここから距離を延ばしたり、スピードを上げていき、世界で戦える準備をしていきたい。8月にピークを持っていけるようにします」と語る。 5月の世界競歩チーム選手権でも代表入り。「2019年の日本記録(1時間27分41秒)を更新するのがターゲットの一つ。オリンピックで入賞できれば」。不死鳥のごとく何度も蘇ってきた岡田。集大成と位置づける五輪がもうすぐやってくる。
月陸編集部