じつはいま「SM婚」が増えている…「SMに興味がある」と答えた女性の「驚愕の割合」
増加傾向にある「SM婚」
結婚を決めるもっとも大きな要素――、それは性的嗜好だとする男女が、今、静かに、深く、増えつつあるようだ。 【マンガ】3500万の住宅ローン組んだ「年収700万夫婦」が見た「地獄」 今回、そんな性的嗜好の一致、互いにSM(サド・マゾヒズム)を求めたことをきっかけに出会い、結婚した男女に話を聞き、令和の時代における婚活と結婚後の現状についてレポートしたい。 そこにはSMというワードから連想するにはあまりにも意外な展開と結果が待ち受けていた。そんなSM嗜好の人たちにとっては垂涎の的といわれているSM婚のリアルについて報告する。 誰もあからさまに口にしないだけで夫婦にとって性的嗜好の一致はとても大切なことなのかもしれない――。 古い話で恐縮だが、今から10年前、タレントの益若つばささんが、テレビ番組出演時、結婚していた頃は、性にあまり重きを置いていなかったものの、離婚後、「すごい大切なことではないか」とその考えが変わったと告白。当時、この益若さんの告白が話題となった。 その益若さんが関心を持っていると話したのがSMである。どうもこのSMという性的嗜好を持つ人は、時代を問わず一定数いるようだ。 こんな調査結果がある。集英社のwebマガジン『MORE』の特集、「【20代~30代女子のセックス事情】500人に聞く! 経験人数や好きな体位は? リアル体験談まとめ」(2021年9月9日付記事 )によると、SMプレイを経験した事のある人の割合は8.9%(複数回答可)だった。この調査では、他にも、「野外プレイ22.5%」「アナルセックス11%」という結果も出ている。
営みに国籍は関係ない
SM界隈の人たちによると、ときにこの野外プレイやアナルセックスはSMという行為に含まれるという考え方もあるそうだ。 そうすると、やや乱暴な物言いで恐縮だが、野外プレイ、そしてアナルセックスの回答結果も含めると、かなりの数の人がSM行為を行っているといえるのではないだろうか。 事実、次のような研究結果もある。海外の学術誌『The Journal of Sex Research』(Volume 60, 2023 - Issue 4)に掲載されている論文、『The Prevalence of BDSM in Finland and the Association between BDSM Interest and Personality Traits』によると、北欧の国、フィンランドの人々8000人を調査。結果、男性の36%、女性の38%がSMに興味を持っていることがわかった。 日本とは国情も大きく異なる、遠く離れた異国で暮らす人々の話かもしれない。だが、人類の営みである性の話である。日本とフィンランド、その調査結果にさほど大きな隔たりはないのではないだろうか。 さらに、また次に挙げる調査結果をみれば余計にその思いを強くする。 セクシャルヘルスケアを提唱しているブランド、ラブコスメでは413人の女性を対象にアンケート調査を行ったが、SMに興味があると回答した女性は326人いた。調査対象者のうち実に78.9%だ。