「現金ではなく暗号資産で」SNSで知り合った“女性”から嘘の投資話 50代男性が約2300万円の被害 北海道
北海道の上川地方に住む50代の男性が、フェイスブックで知り合った人物から嘘の資話を持ち掛けられ、およそ2300万円をだまし取られる被害にあいました。警察が詐欺事件として調べています。 上川地方の男性(50代)は今年5月下旬、フェイスブックで趣味の釣りの投稿を見つけ「いいね!」を押したところ、投稿主で「室内装飾会社の女性経営者」をかたる人物からメッセージが届きました。その後LINEでつながり、趣味の釣りや仕事など投資とは関係ない話で、およそ3週間、やりとりを続けたということです。 6月になると相手から「資産は現金ではなく暗号資産で持っていたほうがいい」などとアドバイスされ、男性は指定された「BWFX」というアプリをダウンロードしました。アプリにはチャット機能があり、男性は「カスタマーセンター」からの指示通りボタンを押し進め、「暗号資産」への投資手続きをしたということです。そして、6月から9月にかけて6回にわたり合わせておよそ490万円を指定された個人名義の口座に振り込んでしまいました。 男性は9月下旬、アプリ上で資産が増えていたことから「カスタマーセンター」に現金を引き出したいと伝えたところ、「出金するためには手数料が必要である」、「税金を払う必要がある」などと言われ、さらに7回にわたりおよそ1790万円を振り込みました。何度振り込んでも現金を引き出せないことを不審に思った男性が、金融庁の窓口に相談して被害が発覚しました。 警察は、異性への好意や親近感を悪用した、いわゆる「ロマンス詐欺」だとみて調べを進めています。また、実際に会ったことのない人物からのもうけ話は信用しないよう、注意を呼び掛けています。
HTB北海道ニュース