「大河」主演女優「演技がうまい」と思うのは? 3位宮﨑あおい、2位吉高由里子、「つい感情移入した」圧倒的1位は【500人に聞いた】
12月15日、NHK大河ドラマ『光る君へ』が最終話を迎えた。 女性主人公かつ舞台は平安時代という異例の大河。それも吉高由里子演じる紫式部(まひろ)と、柄本佑演じる藤原道長との恋愛模様が大きくクローズアップされる “ラブストーリー大河” は、視聴率は歴代ワースト2位と振るわなかったものの、寄せられるのは満足の声ばかり。脚本・大石静氏が描く人間ドラマに加え、吉高ら役者陣の演技力が、作品の魅力を支えたのだろう。 「大河」主演女優「演技がうまい」と思うのは?【第1位~第8位】 そこで、本誌は全国の30代~70代の男女500人にアンケート調査を実施。2000年以降、大河ドラマで女性主人公を演じた女優8人のなかから、「演技がうまい」と思う女優を1人選んでもらったところ、以下のような結果となった。 【第3位】宮﨑あおい(『篤姫』2008年)81票 幕末期、薩摩藩島津家の分家に生まれながら、第13代将軍・徳川家定の正室となり、夫の死後は江戸城無血開城に大きく貢献した篤姫の一生を演じきった。当時の宮﨑は21歳で、史上最年少主演として注目を集め、幕末ものでは異例の高視聴率を叩き出した。 「若いときの初々しくはつらつとした篤姫から、歳をとって威厳ある篤姫まで違和感なく上手に演じていた。独特な雰囲気の女優さんだし、大河で主演を張ってからは格が上がったと思う」(40代女性・専業主婦) 「篤姫の利発さ・聡明さをよく演じられていたと思います。上様と碁を打つ場面が印象にあります。その後の宮﨑さんは家庭に入られたため、目立つ活躍をされていませんが、たとえ老齢になっても俳優として光ることのできる方だと思います」(60代女性・専業主婦) 「言葉を発しない場面での表情で、言いたいことを伝える演技ができる」(60代男性・公務員) 【第2位】吉高由里子(『光る君へ』2024年)84票 世界最古の女性文学『源氏物語』を書き上げた紫式部の生涯を描いた『光る君へ』。2017年『おんな城主直虎』以来、7年ぶりの女性主人公となった。大河としては珍しく平安時代が舞台となり、柄本佑演じる藤原道長との恋愛模様や、朝廷での権力闘争が存分に描かれた作品でもあった。 「まず、本人は左利きなのに右手で上手に筆を持った。紫式部主演なのに、少し控えめで、また控えすぎず、まひろになりきっていた。素晴らしかった」(70代女性・専業主婦) 「平安時代の衣装の着こなし、筆使いなどとても自然だった。静かな演技のなかに、情熱を秘めた感じが出ていた」(40代女性・パート) 「紫式部の演技は、吉高由里子さんの新境地だと思う」(60代男性・派遣社員) 「悲喜こもごも、わずかな表情の変化で感情を表す演技が絶妙だった。朝ドラと大河、両方のヒロインを務めた女優はわずかで、確実に実力をつけてきた」(50代女性・専業主婦) 「仕草が自然で、見ていて違和感がない。彼女には、時代物、現代物どちらにも出てもらいたい。楽しみな女優さんです」(70代女性・専業主婦) 【第1位】綾瀬はるか(『八重の桜』2013年)108票 綾瀬が演じたのは、同志社大学を創設したことで知られる新島襄の妻・新島八重の生涯だ。幕末の会津藩で砲術師範の家に生まれ、戊辰戦争では自ら銃を持って戦うなど、綾瀬が得意とするアクションシーンも多く盛り込まれていた。 「全然性格の違うキャラクターでも違和感なく自然に演じている。凛々しい役でも、おっちょこちょいな役でも、ミステリアスな役でも、なんでもナチュラルに演じられる女優さんだと思う」(40代女性・無職) 「男勝りな役どころも自然に演じていた。アクションシーンの立ち振舞いでも、強さを感じられた」(40代男性・自営業) 「会津城陥落のときの切迫感がよかった」(70代男性・無職) 「会津弁をしっかり習得していたし、その後も会津まつりに参加するなど、縁を大事にしている」(50代男性・会社勤務) 「さりげない一挙手一投足が自然。小さな演技に、つい感情移入して涙してしまった」(70代女性・専業主婦) 2025年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は横浜流星が主演を務める。『光る君へ』を超えられる作品となるか?