父は脚が悪く、母の介助なしでは外出できません。それなのに介護サービスは嫌がります……。どのように説得すべきでしょうか?
限界は親が決める
親も本人なりに加齢とともに自由がきかなくなっていることは、他人よりも敏感に気づいているはずです。自分の体は自分が一番よく知っているからです。 それまで介護サービスの利用に否定的であっても、本当に自分の限界だと悟った時には、行政、医者、子などに助けを求めて来るでしょう。行政地域によっては公的介護保険の要介護の認定基準が厳しく、相当具合が悪くならないと認定されないこともあります。 そのため、本人が必要に迫られた時なら、要介護認定もされやすく、本人も納得して介護サービスを利用するでしょう。 ただし、認知症の親は自分の限界を認識できないので例外です。子が必要と判断したら、上手に介護サービスへと誘導しましょう。
まとめ
限界を決めるのは親本人ではあるものの、子どもがそれまでにできることもあります。 例えば、親が普段通院している病院、医師、飲んでいる薬などの名前や、病歴、アレルギー等、健康状態にまつわる情報を把握しておくと、いざというときにすぐに必要な介護サービスを手配するのに役立ちます。 公的介護保険は申請してから利用まで時間がかかるので、民間の介護サービスの情報も集めておくとよいでしょう。 執筆者:岩永真理 一級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部