パウエル議長、FRBは忍耐強くある必要-インフレ沈静化進展なし
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、ここ数カ月インフレ沈静化に進展がなかったことを踏まえ、米金融当局は忍耐強くあるべきであり、政策金利を引き続き高水準に維持する必要があるとの見解を示した。
パウエル議長は14日、アムステルダムで行われたオランダの外銀関連団体主催のイベントで講演。インフレは月次ベースで減速していくとの見通しを示した上で、1-3月(第1四半期)の物価データは自らが抱いていた自信を弱めたと述べた。現行の金融政策については景気抑制的だと位置付けた。
パウエル議長は「米国は第1四半期、インフレ沈静化のさらなる進展を著しく欠いた」とし、「順調な道のりになるとは考えていなかったが、この間のインフレは誰の予想よりも高い水準だった」と発言。
「われわれは忍耐強くあるべきで、景気抑制的な政策がその効果を発揮するのを待つ必要があることが分かった」と述べた。
原題:Fed’s Powell Urges Patience Given Lack of Inflation Progress(抜粋)
--取材協力:Amara Omeokwe、Daniel Neligh、Sarah Jacob、Mark Schroers.
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Craig Torres, Cagan Koc