内容充実のアートバーゼル香港2024が、3月28日から30日に開催。同時期の展覧会&おすすめアートスポットを紹介!
M+や大館、K11やCHATなどのアートセンターの展覧会情報も紹介
20世紀の巨匠から現代を代表するアーティスト、そして注目を集める新進気鋭のアーティストまで、あらゆるアート市場の領域を網羅してきた「アートバーゼル香港」。40の国と地域から世界有数の243ギャラリーが参加する、アートバーゼル香港2024の詳細が発表された。一般開催は2023年3月28日から30日、招待制の内覧会は26日から先行スタートする。 フェアディレクターはアンジェル・シヤン=ルー、会場は過去同様の香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開催。昨年比で参加ギャラリーが66増加し、パンデミック以前の規模まで回復している。参加の半数以上がアジア地域に拠点を構えるギャラリーで、今年もアジアを中心とした世界各地のアートシーンにスポットライトが当たりそうだ。 メインとなる「ギャラリーズ」で注目すべきなのが、テキスタイルアートの多様性だ。そのひとつは革新的な手法で布と糸を用いたシーラ・ヒックスの作品を扱うアリソン・ジャック(ロンドン)だ。 デジタルアートのハイライトとしては、様々な形式で生の音を探究するアーティスト、池田亮司を出品するTARO NASU(東京)や、AIを用いて制作され、先日シグ・プライズ2023の最終選考にも残ったミャオ・インによる映像作品を披露するギャルリ・ネイスト・ザンクト・シュテファン・ローズマリー・シュヴァルツヴェルダー(ウィーン)が登場する。 大型インスタレーション16作品を紹介する企画「エンカウンターズ」では、アートスペース・シドニーのエグゼクティブディレクターのアレクシー・グラス・カントワーがキュレーションを担当。プログラム16作品のうち11点が、今回のための新作だ。これほど多くの新作が実現するのは初の試みとなる。ヤン・ヘギュ(韓国)による《Contingent Spheres》(2020、2022)、Mak2(香港)による《Copy of Copy of Copy of Copy》(2024)などが見どころだ。 アーティストやギャラリスト、キュレーター、批評家、コレクターらによる対話を無料公開する「カンバセーションズ」、中国の映画監督チュウ・ジョンジョンの《A New Old Play》(2021)など、10の映像作品を上映する「フィルム部門」など、魅力的な企画が並ぶ。 また、アートバーゼル香港会期中には香港各所文化施設でも様々な展覧会やイベントを開催している。以下を参照して、ぜひこの機会に、香港の町とアートを堪能してほしい。 ・M+ 「Apichatpong Weerasethakul: Primitive」 「Shanshui: Echoes and Signals」 ・M+とル・フレンチ・メイの共同開催 「Noir & Blanc: A Story of Photography」 ・アジア・アート・アーカイブ 「Another Day in Hong Kong」 ・CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile) 「Factory of Future」 ・香港浸会大学 「Subversion with Tradition: Remaking Gender in Ink Art with PENG Wei + AVA alumni」 ・大館 「The Monk from Tang Dynasty - Tsai Ming-liang」 「Green Snake: women-centred ecologie」 「Sarah Morris: Who is Who」 ・K11 アート・ファンデーション 「Boundless Reverie: Chinese Savoir-Faire and Contemporary Art」
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