ベルリン銀熊賞「ミュージック」が12月に限定公開、歌唱シーン収めた予告解禁
第73回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(脚本賞)を獲得した「Music」が、「ミュージック」の邦題で12月13日より東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて限定公開。このたびポスタービジュアル、予告編、場面写真が到着した。 【動画】ほとんどのセリフが歌として歌われる「ミュージック」予告編はこちら 本作は、音楽と出会い、歌うことで、自身の抱える悲しみを乗り越えようとする青年ヨンを主人公にした物語。赤ん坊の頃、嵐の夜にギリシャの山中に置き去りにされた過去を持つヨンは、ある出来事によって刑務所へ送られ、看守のイロと出会う。イロは彼のためにテープに音楽を吹き込み、ヨンはその音楽に癒しを見出す。やがて2人は特別な絆で結ばれるものの、ヨンは再び運命の歯車に翻弄されることになるのだった。 監督を務めたのは、「家にはいたけれど」で第69回ベルリン国際映画祭の銀熊賞(監督賞)を受賞したアンゲラ・シャーネレク。ギリシャ悲劇の「オイディプス王」に着想を得ながら、現代のヨーロッパを舞台に自由に翻案し、セリフのほとんどが歌として歌われるスタイルで本作を作り上げた。ヨン役で「ジュリア(s)」のアリョーシャ・シュナイダー、イロ役で「イサドラの子どもたち」のアガト・ボニゼールが出演。カナダのトロント在住のミュージシャン、ダグ・ティエリが楽曲提供を行っている。 YouTubeで解禁された予告には、ヨンがイロからもらったカセットテープや、彼ら2人がともに過ごす様子、ヨンの歌唱シーンなどが映し出される。見つめ合うヨンとイロを切り取ったビジュアルには、「遠い星から来る光のように 時間も空間も超えて あなたの顔が見えるように」という言葉が添えられた。なお本作は2023年の第36回東京国際映画祭で上映されている。 (c)Shellac