夫が寝ている間に…「認知症」の妻が失踪、行方不明から10か月 探し続ける夫、自身の経験を伝えたい…犯してしまった「3つの間違い」とは?
今月8日、勉さんは京都市で開かれた「認知症の人と家族の会」の総会に参加しました。 勉さんは、1人でも多くの認知症行方不明者が見つかるように、そして今後、認知症で行方不明となる人が、1人でも少なくなるようにするにはどうすればいいのかを、自身の経験とともに集まった人たちに語りました。 荒川勉さん 「私が今回のことで間違いを犯した3つのことを話して終わりにしたいと思います。 泰子に身分の分かるもの、GPSなど所在が分かるものを持たせなかったこと。 2つ目は、いつも1人で帰宅できていたので、警察への通報が遅れたこと。 3つ目は、自分の思い込みで捜索範囲を間違えたことです。 今後は泰子の捜索をするとともに、行方不明のままの人の家族のために少しでも力になりたいと思っています」 警察庁によりますと、認知症の行方不明者の99.6%は1週間以内に見つかっているとのこと。一方で、半年をすぎるとその確率は0.1%未満になるといいます。 泰子さんがいなくなってから10か月が経ちました。 しかし、それでも勉さんは今も諦めずSNSへの投稿を続け情報を募り、これからもやれることを尽くしていくと誓います。 荒川勉さん 「本当に生きて、見つかることを一番望んでいます。とにかく命だけあってくれれば、どんな状態になっていても嬉しいです。とにかく生きていてくれれば…それだけです」
山陰放送