【MotoGP】バニャイヤ、アレックス・マルケスの走行妨害で決勝3グリッド降格処分。スプリントレースは影響なし
MotoGP第7戦イタリアGPの初日、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はライバルの走行を妨害したとして、決勝レースで3グリッド降格処分を受けた。 【リザルト】MotoGP第7戦イタリアGP プラクティス結果【ヤマハのリンス2番手】 問題のシーンは、イタリアGP初日午後のプラクティスで起きた。終盤に向けて各車がアタックしていくタイミングで、バニャイヤはターン12へのアプローチで減速した。このバニャイヤのスロー走行でアタックを邪魔されてしまったアレックス・マルケス(グレシーニ)は激怒し、激しい身振り手振りでバニャイヤに怒りを伝えた。 このインシデントは審議対象となり、後にバニャイヤに対して”次に出走する決勝レース”での3グリッド降格ペナルティが決定した。あくまでも決勝レースでのグリッド降格ペナルティであり、スプリントレースには適用されない。 なおバニャイヤはこの時、マルケスが後ろから近づいていることを警告するブルーフラッグは振られていなかったと主張。当初はマルケスの行動はよくあるものだと問題視していなかった。 「ああ、いつもみたいなことだ」 バニャイヤはマルケスの怒りについてそう語った。 「まず、ブルーフラッグは無かったんだ。そして僕はラインを外れて、もっとしっかりと外れるために奥でブレーキをかけた。でもいつもみたいに、彼は良い“ショーマン”だったね」 「彼はバイクに乗ったままああいったジェスチャーをしていたけど、いつものことだ」 一方で、ラップを邪魔されたマルケスは当然ながら異なる見解を示した。 「ああ、僕はホットラップに入っていて、ラップタイムを改善していっていたところだった」とマルケスは振り返る。 「セクター2から前にいるペッコが、コースの真ん中でかなり遅いことは分かっていた」 「後ろを見て僕に気がついてくれることを期待していたけど、彼は決してそんなことはしなかった。ターン12に入っていくとき、彼は完全にレーシングラインの真ん中にいたんだ」 「彼を避けることはできたけれど、アクセルは戻さなくちゃならなかった。だから僕にしてみれば、起きたことはとても明確だ」 そしてバニャイヤがマルケスの過剰反応だったと感じているという件については、さらにこう語った。 「ラインを外れたと彼は言っているけど、それは事実じゃない」 「もうこれ以上は言わないことにするよ。彼は何が起きたのか分かっているし、僕も分かっている。それで終わりだ」
Lewis Duncan