【MLB】パドレスがマイク・シルト監督と2027年シーズンまで契約延長へ 現行の契約は2025年まで
日本時間11月6日、米公式サイト「MLB.com」でパドレスを担当するAJ・カッサベル記者が関係者から得た情報によると、パドレスはマイク・シルト監督との契約を2027年シーズンまで延長したようだ。2年契約で今季から監督に就任したシルトは、球団史上2位の93勝を挙げ、ワイルドカードを獲得してチームを2年ぶりのポストシーズン進出に導いた。充実の戦力を武器に、地区シリーズではドジャースを苦しめたが、その手腕を評価されて2年分の契約延長を勝ち取った。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 シルト監督との契約延長はオフシーズンに入る前から予想された動きだった。契約延長がないまま来季を迎えると、今季しっかり結果を残したシルト監督はいきなり契約最終年を迎えることになる。A・J・プレラーGMは以前から「シルト監督と長期間の契約を結びたい」という意向を示しており、その思いが今回の契約延長という形になって結実した。 シルト監督はプロ野球選手経験がないままスカウトとしてカージナルスの球団組織に加わった人物であり、最終的には名門カージナルスの監督まで上り詰めたが、2021年シーズン終了後に「価値観の違い」によって解任された。その後、選手育成部門のアドバイザーとしてパドレスに加入し、臨時で三塁ベースコーチを務めた時期もあったが、2023年シーズン終了後には監督に就任。多くのスター選手を揃えながらもまとまりを欠いていたチームを見事に指揮し、球団史上2位の93勝という結果を残した。 シルト監督との契約延長が成立した今、カッサベル記者はパドレスの次の課題について「ルーベン・ニエブラ投手コーチの引き留めだ」と指摘する。ニエブラは球界全体でも高い評価を受けている投手コーチであり、プレラーGMも「彼はこのチームで本当に素晴らしい仕事をしてくれた」と絶賛。契約満了を迎えているため、新たな契約の締結が急務となっている。 ニエブラ投手コーチの引き留めにも成功すれば、充実した戦力と優秀なコーチ陣を擁するパドレスは、来季も王者ドジャースの前に最大のライバルとして立ちはだかるはずだ。