12歳で中山グランドジャンプ3連覇…名馬カラジが29歳で死す「彼は人生を変えてくれました」
05~07年に中山グランドジャンプを3連覇した名馬カラジがこの世を去った。29歳だった。体力的な衰えが見られ、23日に安楽死の処置が取られたことをオーストラリアの「レーシングコム」電子版が伝えている。カラジは北半球の95年2月生まれで、南半球オーストラリアの現地記事では30歳と表記されている。 同馬は10歳だった05年に初来日。ブレット・スコット騎手の風車ムチとともに強烈な印象を残し、3年連続でペガサスジャンプSをステップに本番を制している。08年には4連覇を目指して来日したものの、ペガサスジャンプSへ向けた調教中に屈腱炎を発症し、現役を引退している。 もともとはアイルランド産馬で英国の名門マイケル・スタウト厩舎からデビュー。オーストラリアに移籍後の01年にはメルボルンCで4着に入り、平地でも活躍していた。18年にはオーストラリア競馬の殿堂入りを果たしている。 現役時に管理していたエリック・マスグローヴ元調教師は「彼はずっと健康で元気でした。つい昨年の夏(南半球)まで海岸に連れて行っていましたが、数週間前から元気がないことに気が付きました。素晴らしい馬生を送り、最後までなんの問題もなく一緒に過ごすことができて、私たちは本当に幸運でした。彼は私、ブレット・スコット、調教を担当していたベリンダ・シンプソンの人生を変えてくれました」と感謝を伝えている。