激動の日本をともに生き抜いてきた小泉元首相（左）が乾杯の音頭を取り、感謝する田原氏＝東京都内（撮影・加藤圭祐）

１５日に９０歳の誕生日を迎えたジャーナリスト、田原総一朗氏が１７日、東京都内で卒寿と著書「全身ジャーナリスト」（集英社、税込み１２１０円）の出版を祝うパーティーを行った。 同日発売の同著は、最年長にして最前線で奮闘し、テレビ朝日系討論番組「朝まで生テレビ！」の進行を続ける田原氏のジャーナリスト人生の集大成ともいえる一冊だ。 約２８０人が駆けつけた宴の乾杯の音頭は小泉純一郎元首相（８２）が担当。「田原さんみたいに面白く、的確に政治をぶった斬る評論家はいない！　９０歳でお元気なのもうれしいし、ますます頑張ってください」とエールを送った。 田原氏は「こんなに大勢の人に来ていただいて夢のようです」と感謝。「言論の自由は絶対守っていきたい。体を張ってできることをやりたい」と今も燃えたぎる報道魂をアピールした。 本紙の取材にも応じ、「９０歳まで生きていられるとは思っていなかったし、仕事もできているなんてすごいこと」としみじみ。「１００歳になっても同じことをやっている。なんでジャーナリストになったっていうと一番好きなことがジャーナリストだったから！」と鋭く前を見据えた。 「『朝まで生テレビ！』の本番中に死にたい」と公言する９０歳は〝死ぬまでジャーナリスト〟を貫く。（大塚美奈） ■主な出席者 菅直人、蓮舫、猪瀬直樹、泉房穂、尾木直樹、古市憲寿、長野智子、生島ヒロシ、渡辺宜嗣、下平さやか、三浦瑠麗、山本リンダ、ハイヒールモモコ、ダイアモンド☆ユカイ、水道橋博士　※順不同、敬称略