ご当地給食を商品化 「たこぺったん」スーパーで販売開始 「レモン漬け」食品メーカーがタレ開発
開発に携わった中学生 「ここからどんどん、たこぺったんの“快進撃”が始まっていくんだろうな」 イトーヨーカドー大森店店長 西川晃石さん 「ゆくゆくは東京都、全国っていうところに広げられたらいいなと」
一方、兵庫県赤穂市。この街でも、みなさんに聞いてみました。 「好きな給食のメニューはなんですか?」 小学生 「(鶏肉の)レモン漬け」 50代 「(鶏肉の)レモン漬け」 「(鶏肉の)レモン漬けやと思います」
赤穂市民が口をそろえて言う「鶏肉のレモン漬け」とは、40年以上前から赤穂市で定番化されているご当地給食メニューです。 小学生 「何個でも食べられる」 20代 「男子児童は取り合いになっていた」 50代 「カスまでおいしいんです、給食は」
“揚げカス”までも愛される「鶏肉のレモン漬け」は学校を飛び出して、ハンバーガーやスーパーのお総菜、お弁当、おにぎりと、いまでは“地元の味”になっているといいます。 主婦の店・赤穂店 岸田仁志店長 「うちのお店では爆発的な人気で、年間約2万パック(売れる)。子どもの時から食べ慣れているんです。鶏肉のレモン漬けを食べて、ここまで大きくなったっていうのも過言ではないくらい」 家庭でも人気の一品ですが、「給食の味を再現するのは難しい」との声があがっています。 50代 「再現は難しい」 ――給食の味になってる? 60代 「『ちょっと違うな』って言われた」 でも、「あの味を食べたい!」と奮闘する赤穂市民の前に救世主が現れました。
赤穂化成 野中香映さん 「鶏肉のレモン漬けのたれを作りました」 地元の食品メーカーで働く、赤穂市出身の野中さんです。 赤穂化成 野中香映さん 「スーパーのお総菜を買って食べていたんですけど、若干、記憶の味とお総菜の味が違うかなと思って」 「どうしてもあのときの味を食べたい」と実際に給食センターへおもむき、約1年かけてたれを開発。 熱い思いがこもった“たれ”は、スーパーでも販売されていました。
お客さん 「タレが売っているから。そういうのを買っていまは(作っている)」 お客さん 「唐揚げするならこれがいい」 市民も“お墨付き”のたれになり、いまや全国でも販売されているということです。 給食の思い出の味を家庭でも。懐かしい“あの味”を今晩の夕食でいかがでしょうか。