青色バナナには整腸作用が? 医師が教える「腸内環境が整う」16の習慣
運動で腸を整える!
運動不足が続くと腸の働きが悪くなります。運動をする時間がない人は、ふだんの生活のなかで体を動かすことを意識しましょう。 【腸活13】10m先を見て大股で歩く 日ごろから、大股で歩くことを心がけましょう。ひざ下だけを使って歩くのではなく、足をみぞおちから動かすようにするのがポイント。腸を支えている筋肉の一つである腸腰筋が鍛えられて腸が安定し、腸のぜん動運動をサポートします。10m先に目線をおくと、自然と背筋が伸びて、足が出しやすくなります。 【腸活14】食後に軽い運動をして消化をうながす 食後、すぐに横になると消化不良を起こすことも。満腹になるとすぐに眠たくなってしまう人は、椅子に座るなどして体を起こしておきましょう。そのまま片足ずつ交互に動かすなど、軽い運動を10分程度すると、適度に消化をうながし、頭もすっきりします。 \美しい筋肉を手に入れるには腸内環境を整えるのが近道!?/ 近年、腸と筋肉がお互いに影響し合う「腸筋相関」の研究が進んでいます。腸の状態が悪いと筋力が低下し、逆に筋力がある人は腸炎にかかりにくいという報告も。筋肉量の維持が長寿につながることもわかっています。 健康な腸に多く存在する酪酸菌は筋肉を維持する効果があります。腸内細菌や筋肉は加齢により減るため、さらに高齢化社会が進む今後は"筋トレで腸活"が脚光を浴びそうです。
生活習慣で腸を整える!
毎日の生活のなかで、腸活をより効果的にするためのコツを紹介します。朝と夜のルーティーンにしましょう。 【腸活15】口は腸への入り口! 朝一番に歯磨き 就寝中は唾液が少なくなり、口腔内が乾燥して細菌が繁しやすい状態に。そのままの状態で水を飲んだり朝食をとったりすると、細菌を腸内に取り込こむことになってしまいます。歯周病菌と大腸がんには因果関係があることも指摘されています。寝起きの歯磨きで、口のなかを清潔にしてから1日の活動を始めましょう。 【腸活16】右側を下にして夜は横向きで熟睡 睡眠が深いほど腸の動きはよくなります。横向きに寝るといびきを防いで熟睡できます。また、就寝中に便が作られ、翌朝に出すのが理想の腸リズム。体の右側を下にすると、胃のカーブに沿うため、消化物が腸に流れやすくなります。 \腸が喜ぶ! トイレとの上手なつきあい方/ 便は腸内環境を知るお便りです。頻度のほか、排便後に便の色、硬さ、量、におい、出方などを確認する習慣をつけましょう。 また、排便できそうなのになかなか出ないときには、「考える人」のようなポーズを。直腸から肛門への急角度がゆるやかになり、排便しやすくなります。いきみすぎは、肛門に負荷がかかり、痔になることも。3分間で出なければあきらめたほうが、腸に負担がかかりません。
工藤孝文 (工藤内科院長),工藤あき (日本消化器病学会専門医)