『いま改めてコロンブスについて学ぶために』 ミセスMV炎上、出版社が意外な便乗 「完璧なタイミングで草」「機を見るに敏」
昨年、日本レコード大賞を受賞した人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」(ミセス)が新曲「コロンブス」のミュージックビデオ(MV)で炎上した件で、ある出版社の”便乗”が反響を呼んでいる。 ◆『Mrs.GREEN APPLE』新曲『コロンブス』MVの一場面【写真】 12日にデジタルリリースしたミセスの新曲「コロンブス」のMVは、類人猿に文明を教える演出があった。コロンブスは近年、侵略者としての側面からネガティブな印象が多く、このMVが植民地時代を肯定し、人種差別を助長しかねないなどと非難が殺到。MVは13日に公開停止になり、音楽番組での披露も取りやめとなった。 同日、文芸や学術などの専門書を広く取り扱う出版社「岩波書店」が公式X(旧ツイッター)を更新。コロンブスに関する歴史的背景が騒動のきっかけだったことを受け、「いま改めてコロンブスについて学ぶために」とコメントし、E.ウィリアムズさん著、川北稔さん訳の岩波現代文庫「コロンブスからカストロまで」を紹介した。 さらに岩波ジュニア新書の同じく川北さんによる「砂糖の世界史」も紹介。「直接コロンブスをあつかった本ではありませんが、コロンブスがなぜ今、歴史的に厳しい評価を受けているのか、その背景がよく分かる一冊です」と説明した。 ネット上では「意外なところが乗っかってきた」「商機を逃さない姿勢」「マーケティングうめぇなw」「完璧なタイミングで草」「流石に笑ってしまった」「すごい時代だなあ」「機を見るに敏」と意外な便乗に好反応が相次いだ。 また「大切なのは誰かを責め立てることではなく、皆で学び直すこと」「ちゃんとした本を読んで勉強しよう」「ちゃんとコロンブス、勉強しましょ」と訴える声もみられた。
中日スポーツ