プロレス界団結へ日本プロレスリング連盟、アジア太平洋プロレス連盟、THE日テレプロレスが発進
新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアなど主要団体による「日本プロレスリング連盟」(UJPW)が結成され、5月6日に東京・日本武道館で「ALL TOGETHER」を開催することになった。この発足記念大会には新日本、ノア、DDT、大日本プロレス、ドラゴンゲート、スターダムの6団体が参加。「能登半島復興支援チャリティ大会」として行われ、興行収益の一部を被災地に寄付することが発表された。 【写真】史上最年少24歳の三冠ヘビー級王者誕生 昨年12月に新日本の新社長に就任した棚橋弘至選手兼社長(47)は、CyberFightの高木三四郎社長(DDT)、丸藤正道副社長(ノア)と3月26日に会見し「皆さんにプロレス会場からエネルギーを持って帰ってもらい、日本全国を元気にしていく」とプロレスは“エネルギーを売る商売”と強調した。新日本を中心に中国、台湾、タイなどのプロレスと交流するアジア太平洋プロレス連盟(APFW)も今年から始動するなど、プロレス界団結の動きが目立つ。 2月9日には全日本とノアによる「プロレス中継70年史 THE日テレプロレス」が開催され、後楽園ホールに超満員札止め(1625人)の観衆を集めた。1954年2月19日に蔵前国技館で開催された初のプロレス国際試合(力道山、木村政彦対シャープ兄弟)から今年は70周年。同大会を日本テレビとNHKが生中継し、プロレス中継70周年でもある。 メインイベントで、ノアの清宮海斗(27)と全日本の安齊勇馬(24)による新世代エース同士による初の一騎打ちが行われた。安齊のドラゴンスープレックス、ジャンピングニーを耐えた清宮がタイガースープレックスからシャイニングウィザードで勝利した。 プロレス中継が地上波ゴールデンタイムから外れて久しいが、「テレビはプロレスから始まった 全日本プロレス中継を作ったテレビマンたち」(イースト・プレス)の著者、スポーツ報知の福留崇広記者は「テレビ局からの支援ではなく、興行収入が団体経営の柱となったことで、試合は完全決着になり、ファンの想像を超えるすさまじい内容でファンを会場に呼んでいる」と話す。 清宮が「間違いなくプロレス界の未来だと思います」と安齊を評価した通り、3月30日の全日本・大田区総合体育館大会で安齊は、ジャーマンスープレックスホールドで中嶋勝彦を破り、史上最年少で3冠ヘビー級王者となった。「胸を張って言います。これからは俺が時代を作ります」と新時代を宣言した。
報知新聞社