自身を超越し続けるエンタテイナー・三浦大知、7年ぶりのアルバムを携えたアリーナツアー
アーティスト・三浦大知が、アリーナツアー『DAICHI MIURA ARENA LIVE 2024 OVER』を開催する。 【動画】定点カメラで『OVER』全曲歌い踊る三浦大知 1997年に沖縄発のキッズダンス&ボーカルグループ・Folderのメインボーカリストとしてデビューした三浦大知。インターバルを経て2005年にソロデビューし、のびやかでハリのあるハイトーンボイスを駆使した圧倒的な歌唱と、ほかの追随を許さないダンスパフォーマンスから「和製マイケル・ジャクソン」とも評される。 いわゆる「ダンスボーカルグループ」とはまた違ったベクトルで、歌とダンスの両道を極めた日本でも唯一無二のアーティストとして、知る人ぞ知る存在だった彼の名が広く知られるきっかけのひとつとなったのが、『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)の主題歌となった『EXCITE』(2017年)、そして同年末に初出場したNHK紅白歌合戦の「アカペラ&無音シンクロダンス」だ。 バックミュージックに頼らない圧巻のボーカル表現。そして、無音状態でバックダンサーたちと披露した一糸乱れぬ異次元のシンクロダンスは、R&Bやヒップホップを知らない人をも瞬時に魅了する高い芸術性とエンタテインメント性があった。 2022年には連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)の主題歌を担当するなど、名実ともに「日本を代表する歌手」としてキャリアを重ねる一方、アルバムでは常に冒険を続けてきた彼。 今年2月に発表された7年ぶりのオリジナルアルバム『OVER』は、気鋭の女性プロデューサー・TOMOKO IDAとタッグを組んだ、変化し続けるビートとラップ&ボーカルが響き合う『能動』を筆頭に、過去の自身を超越するような斬新なポップナンバーがずらり。 今回のアリーナツアーでは、同アルバム収録の全10曲がライブ披露されるということで、これら楽曲がどんな形で表現されるのか期待が募る。 アグレッシヴなオリジナリティと誰もが笑顔で踊り出したくなるシンプルな楽しさが共存する、唯一無二のエンタテインメントを体験しに、ぜひ会場に足を運びたい。関西では4月3日に「Asueアリーナ大阪」(大阪市港区)でおこなわれる。チケットは9900円(全席指定)で、一般発売は3月16日・昼12時から。 文/井口啓子