「感傷的な気持ちはまったくない」 今季限りで第一線退く上田桃子が最終戦のリコーカップ出場へ意欲
「最後だから楽しみたいという気持ちでもない」
◆国内女子プロゴルフ 大王製紙エリエールレディスオープン 11月14~17日 エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県) 6575ヤード・パー71 【画像】「写真見ただけで泣きそう」 上田桃子ら大先輩に囲まれた脇元華の“幸せ”オフショットにゴルフファンが続々反応 「涙出てくる」 これが実際の投稿です
「調子が上がらないのでうーんって感じなのですが、いつもと変わらない感じです」 今季限りで競技を休止することを発表した上田桃子にとって、今大会が最後の試合になるかもしれない。というのも、翌週の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は、今季優勝者やメルセデス・ランキング上位者40人と決まっているため、上田は出場権を持たないからだ。
ただ、メルセデス・ランキング46位の上田が、今大会を単独8位でフィニッシュすれば、最終戦への出場が見えてくる。とはいえ、「自分のイメージと実際打ったときの感覚が一致しない。フィーリングが出せない」と表情は浮かない。 最後まで自分が追い求めるゴルフをしたいという気持ちの表れだが、「本当に余裕がないんです」と苦笑いしていた。 「元々、自分は泥臭くやってきたので、それで戦うしかないんですけれど、しっかり準備して気持ちの方が大きかったので、今は色々と試行錯誤をしながらやっている感じです。遊びをなかなか持てない。自分の持てるものを全部出し切ってなんとか来週につなげない気持ちはあります」と最終戦のリコー出場もまだ諦めていない。 感傷的な気持ちにならないかと問われ、「次に行こうと思っているので、感傷的な気持ちはまったくないです」といい切った。 「終わったときにそう思うのかな。そんな余裕がないんです(笑)。今も最後だから楽しみたいという気持ちでもない。プロゴルファーだから結果ありきだと思うので、そこに集中したいと思います」。 最後までプロ意識の高い“ももこ節”は全開だった。今後の身の振り方を考えるよりも、目の前の1打しか見えていない。来週のリコーカップ出場に向けて全力を尽くす。
上田 桃子(うえだ・ももこ)
1986年6月15日生まれ、熊本県出身。2005年のプロテストに一発合格し、同年の「LPGA新人戦 加賀電子カップ」で優勝した。07年に「ライフカードレディス」で初優勝を遂げると、「ミズノクラシック」など年間5勝を挙げて史上最年少21歳156日(当時)で賞金女王に輝いた。翌年の08年からは米ツアーにも挑戦したが、14年以降は主戦場を国内ツアーに戻した。21年6月に結婚を発表。翌22年の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でツアー17勝目を飾った。24年11月、自身のインスタグラムで24年シーズンをもってツアーから撤退することを表明した。ZOZO所属。
キム・ミョンウ