なぜ、ロータスを選びたいのか? 俳優・溝端淳平の次期愛車を考える
愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第36回。後編では、俳優の溝端淳平さんの次期愛車候補を、編集部がプレゼンした! 【写真を見る】溝端淳平とロータスの華麗なる共演(22枚)懐かしきエスプリの内外装にも迫る!
“ラグジュアリー・パフォーマンス・ブランド”
4年間乗っている現在の愛車には文句がないと語る溝端淳平さんであるけれど、そろそろ次のクルマも気になっているという。愛車選びに関する彼のリクエストは3つ。 ①ゴルフが趣味なので、ゴルフに行くためのクルマ フェラーリの「プロサングエ」に憧れるけれど、さすがに手が届かないので、もう少し現実的で格好いいSUVがいい。 ②40~50代になったときに似合うスポーツカー 将来的にはスポーツカーにも乗りたいと思っている。 ③ちょっと古いクルマ 興味はあるけれど、旧車やクラシックカーに乗ったことがないので、クラシックカーの世界も覗いてみたい。 以上のリクエストをもとに、GQ JAPAN編集部が溝端さんに勧めたい3台を用意した。彼のクルマの好みでポイントとなるのは、「BMWの飾らない、ちょっと武骨なラグジュアリー感が好き」ということと、語っていること、そして「メルセデスやポルシェがいいのはわかるけれど、自分とはちょっと違うかな」という発言だ。 ここから導き出したブランドは、ずばりロータス。もともとモータースポーツで勝つためのクルマづくりをおこなってきたロータスは、機能と走りを最優先してきた。さらに近年は、“ラグジュアリー・パフォーマンス・ブランド”を標榜して、硬派であることとラグジュアリーが融合している。また、知る人ぞ知るブランドだから、モテにはつながらないかもしれないけれど、玄人からはウケる。
「少年の心に戻りますね」
ということでまずゴルフ用のクルマとして、電動ハイパーSUVであるロータス「エレトレ」をリコメンドした。スーパースポーツとSUVを組み合わせたかのようなスタイリングは、フェラーリ・プロサングエに憧れるという溝端さんの心に刺さるはずだ。 「まさにオンリー・ワンの存在感ですね」という感想を口にしながら、溝端さんはエレトレに近づく。 「このクルマをゴルフ場のクラブハウスの車寄せに停めて、トランクを開けてゴルフバッグを取り出したら、大注目ですよね。あと、絶対にだれともカブらないのもいい」 運転席に座った溝端さんに、ハイパワー版のエレトレRは最高出力が918psだと伝えると、目を丸くした。 「自分で乗りこなすには少し時間がかかりそうですけれど、未来はこういうクルマが増えるわけだから、ひと足先にこっちの世界に来るのもアリかもしれないですね」 インテリアの各部をチェックした溝端さんは、続いて荷室の広さ、後席の座り心地などを確認する。 「デザインやスペックを見るとびっくりなんですが、インテリアはシンプルで使いやすそうだし、荷室も後席も広いから友だちとゴルフに行くのにもいい。充電のインフラさえなんとかなれば、思っていたより早く電気自動車に乗るようになるかもしれません」 続いて、年齢を重ねたら乗りたいというスポーツカーには、ロータスの「エミーラ」を推薦した。3.5リッターのV型6気筒エンジンをドライバーの背後にミドシップする、本格的なスポーツカーだ。ちなみに、メルセデスAMG製の2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを積む仕様もラインナップする。 「こういうのってワクワクするというか、少年の心に戻りますね」と、言いながら、溝端さんはコクピットに収まった。 「運転の楽しみに特化しているというところが美しいし、贅沢でもあります。いい仕事をたくさんして、50歳頃には2台目のクルマとしてこういうスポーツカーを持ちたいです。正直、ロータスというブランドについてはあまり知らなかったんですが、格好つけていないところが格好いいと思います」