【札幌】完封負けで2連敗、最下位脱出ならず ペトロビッチ監督「監督である私に責任がある」
<明治安田J1:川崎F3-0札幌>◇第13節◇11日◇U等々力 北海道コンサドーレ札幌はアウェーで川崎フロンターレに0-3の完封負けで2連敗を喫した。前半40分、ゴール枠内を捉えたMF近藤友喜(23)のループシュートが相手の好守備に阻まれるなど、何度もあった絶好機を決めきれず。一方相手の元フランス代表FWゴミス(38)に前半だけで来日初ゴール含むハットトリックを許した。得点はリーグ最少タイ、失点はワーストで、最下位のままとなった。 ◇ ◇ ◇ 札幌は川崎Fゴールをこじ開けられず散った。3月10日の浦和戦(0-1)以来10試合ぶりの完封負け。7試合連続で先制していたがストップし、意地を見せられなかった。試合後、ペトロビッチ監督(66)は「よく戦ってくれた選手を褒めてあげたい。敗れたという結果、最下位という結果に対して、監督である私に責任がある」と受け止めた。 個の力で上回られた。ゴミスを抑えきれなかった。先制を許した前半30分、3バック中央でJ1先発3試合目だったDF家泉が体を寄せて守備するも、振り切られた。同43分にはペナルティーエリア内での素早いワンツーでゴールを奪われ、同追加タイム3分には、GK菅野が与えたPKを決められた。「十分気をつけないといけないという話はしていた。そういう部分でやられたのは非常に悔しい」と指揮官。警戒していたが、止められなかった。 絶好機は何度もあった。開始2分にMF浅野が相手のミスを突いて放ったロングシュートはわずかにゴール上。1トップで先発したFW鈴木は前半25分にペナルティーエリア手前から右足シュートを放ったが左に外れた。同40分にサイドチェンジから近藤が相手GKの頭上を越すループシュートで得点を狙うも、ゴールを割る寸前で相手にブロックされた。チャンスを作れていただけに同監督は「決めていれば違った展開になったと思う」と悔やんだ。 6試合未勝利(4分け2敗)で、今季2勝目が遠い。シーズン3分の1が終わった。次節15日のホーム磐田戦での勝ち点3へ「しっかり前を向いて、次に向かっていくファイティングポーズをしっかり取って欲しい」。諦めず戦い続ける。