手術で用いたガーゼ30センチ四方を体内に2週間放置 術後に女性が痛み訴え発覚
滋賀県立総合病院は22日、今年8月の手術で、県内在住の70代女性の体内に30センチ四方のガーゼ1枚を約2週間置き忘れる医療ミスがあったと発表した。女性は完治して同月中に退院しているという。 【資料写真】滋賀県立総合病院とは 同病院によると、手術後に女性が痛みを訴え、コンピューター断層撮影装置(CT)で調査。ガーゼが発見されたため、摘出手術を行ったという。 最初の手術当日はガーゼ約50枚を止血などに用いた。手術中やその前後に少なくとも5回数えたが、数え間違った可能性が高いという。また手術終了時にはレントゲン撮影を行い、医師2人が異物の有無も確認していた。同病院は手術内容や置き忘れた部位について「患者のプライバシーに当たる」として明らかにしなかった。 ガーゼが放置されたままであれば、炎症や感染症などを起こす可能性があったとし、同病院から謝罪を受けた女性は「不満と残念な思い」を示したという。