文化功労者の青木功さん、ゴルフ界2人目、海外への先駆者「自分が行きたいから行った。(金ではなく)興味や好奇心から」
日本ゴルフツアー機構(JGTO)前会長でプロゴルファーの青木功さん(82)が25日、2024年の文化功労者に選ばれた。青木さんは26日、米男子ツアー・ZOZOチャンピオンシップが行われている千葉県印西市のアコーディアG習志野CCを訪れ、喜びを語った。 青木さんは1964年にプロ入り後、日本ツアー通算51勝し、83年には日本人で初めて米ツアーで優勝した。政府は国内や世界で活躍し、日本のプロスポーツ発展に大きく貢献したことを顕彰理由に挙げている。 青木さんは「もらえるとは思っていなかった。自分1人でもらったものではない。まじめにやってきたことを、みんなが見てくれたのかな」と感慨深そう。海外に飛び出す日本人選手の先駆者になったが、「自分が行きたいから行った。(金ではなく)興味や好奇心から」と振り返り、後に続こうとする若い選手に対しては、「行くからには、何が目標か、何が欲しいのか。それは本人次第」と力説した。 今年3月に会長職を下りてからは、週に2回ほどラウンドしているといい、「もっとゴルフをうまくなりたい。納得できるスイングをしたい」と意欲的。「昨日ゴルフをやったし、明日もやる」と、情熱を燃やした。 文化功労者に選ばれたのは、ゴルフ界では2014年の樋口久子・日本女子プロゴルフ協会顧問に続き、2人目。顕彰式は11月5日に東京都内で行われる。
中日スポーツ