【ライブ・レポート】フレデリック、オンリーワンダーな世界にファン熱狂
”今年くるバンド”として注目を集めている関西出身のフレデリック。ボーカル&ギターの三原健司とベースの三原康司、ギターの赤頭隆児の3人組が2日、Zepp DiverCity TOKYO(江東区青海1)で「フレデリズムツアー2016~オンリーワンダーランド」のファイナルを行った。 ライブ会場入り口に到着すると"SOLD OUT”の文字がいきなり目に飛び込む。入場するとメンバーの三原(康)がデザインを手掛けるTシャツやタオルなどのオリジナル・グッズを買い求めるファンが長い列を作っていた。 1階はオールスタンディングで2100人のファンがライブの開始を今か今かと待ち受けていた。
いきなり「オワラセナイト」でスタート
18時が過ぎ、本来は運営スタッフによる場内注意事項のアナウンスをメンバーの三原(康)が行い、早くも会場は歓声に包まれる。その後オープニング映像でメンバーが登場するといきなり代表曲の「オワラセナイト」がスタートした。唯一無二の声を持つボーカルの三原(健)はギターでリズムを刻みながら、サビでは大胆な手の振りで観客をあおる。リード・ギターの赤頭は冷静さを失わず扇動的ときには情緒的な旋律を奏でる。三原(康)は実直にリズムを刻み、時折見せる双子の兄である三原(健)とのあうんの呼吸で演奏上の掛け合いを楽しませてくれる。 フレデリックの独特な世界感、ワンダーランドな雰囲気たっぷりのステージでは、途中のMCはない。次から次へとアッパーな踊れる楽曲の合間に「お台場のみなさん、力貸してもらってもいいですか?」「俺たちのディスコで遊びましょうか!」などの絶妙なタイミングの掛け声とガンガン押し寄せる”フレデリズム”にファンは熱狂した。
「FUTURE ICE CREAM」「トライアングルサマー」に続いて、「人魚のはなし」ではステージ上方のスクリーンに三原(康)がみずから製作したアニメーションを放映し、不思議な歌詞の雰囲気をビジュアル化した。フレデリックのMVでは、スタイリッシュな女性が登場し、楽曲とともに話題になることが多い。ライブではスローなテンポの「みつめるみつあみ」で三つ編みの女性が登場し、歌詞の世界感を表現した。