DeNA・度会隆輝が先制打 社会人時代の〝同僚〟吉村貢司郎の直球を「逆らわずに打ち返すことができた」
(セ・リーグ、DeNA-ヤクルト、12回戦、2日、横浜)先取点をもたらしたのは、自信を深める左方向への一打だった。DeNAのドラフト1位・度会(ENEOS)が、二回に左翼線への2点二塁打。塁上で満面の笑みを浮かべた左打者は「ストレートを逆らわずに打ち返すことができた」と声を弾ませた。 【写真】「優しくて性格も一流」笑顔で筒香嘉智に抱きつくDeNA・度会隆輝 2死満塁で吉村の高めに浮いた152キロの直球を引きつけて捉え、先発登板した同期入団のドラフト5位・石田裕(中大)を援護。ベンチ前でキャッチボールしていた新人右腕は、無邪気に跳びはねて喜んだ。 度会にとって、吉村は社会人時代の〝チームメート〟。2021年の都市対抗大会でENEOSの補強選手として当時東芝の吉村が加入し、ともに戦った間柄だ。対戦も重ねてきた右腕から四回に右翼手のグラブを弾く適時打を放ち、今季7度目の3安打。低めのフォークボールを拾った技ありの一打だった。 6月11日に1軍に復帰してから6試合連続適時打を放つなど好調を維持。左方向への巧打が光っている。三浦監督が「打つべきボールを打てている」といえば、度会も「来た球を無理やり打たないようになった。コースに逆らわないバッティングができている」とうなずく。巧みなバットコントロールの持ち主が、乗りに乗ってきた。(鈴木智紘)