<みりちゃむ>“口げんか最強ギャル”ほぼ演技未経験で朝ドラ「おむすび」抜てき 芝居は「正解がないから面白い」 ギャル以外の役にも意欲
橋本さんはじめ、演技の経験が豊富な同世代のキャストが多い現場で、みりちゃむさんはたくさんの刺激を受けているようだ。撮影を重ねる中で、演技の楽しさに目覚めたといい、「せりふ一つでもいろんな表現の仕方があって、正解がないから面白いです」と目を輝かせる。
「スズリン役の岡本夏美ちゃんや、風見先輩役の松本怜生さんに『ここってどうしたらいいの?』って聞くとアドバイスをもらえるので、ありがたいです。この人によってはこういう表現の仕方もあるんだ、と学びがあります」
演じる上で意識していることを尋ねると、「実は、相手側のせりふをあまり頭に入れないで、撮影に臨んでいます。受けるせりふが分からないからこそ、リアルに近い反応ができることに気付いて。脚本を書いている根本ノンジさんには本当に申し訳ないんですけど、自分のせりふ以外はあまり覚えないで現場に行くようにしています」と明かす。
今後の目標については、「まだまだ演技もド素人なので、ギャルじゃない役をやったら、どんな感じになるんだろう? やってみたいな~と思います。ギャルとは真逆なめちゃくちゃ清楚(せいそ)な役をやってみたいですね。ただ、口調が大丈夫か心配ですが」とちゃめっ気たっぷりに語った。
◇ギャルのイメージをポジティブに
現役のギャルであるみりちゃむさんが、平成ギャルを演じている本作。ヒロイン・結の姉で“伝説のギャル”として知られる歩を演じる仲里依紗さんは、同役を演じるに当たって「この作品で私はギャルのイメージをポジティブに変えたいなと思っているんです」とコメントを寄せていたが、みりちゃむさんも「ギャルで生きてきた中で心無い言葉をもらうことも多かったので、それがいい方向に変わってくれたら、生きやすいな、うれしいなと思います」と吐露する。
「ギャルに対して偏見を持っている人って、多分まだまだいらっしゃると思うんですけど、X(旧ツイッター)で『おむすび』の感想を見ていると、最初は『ギャル嫌い』みたいなコメントが多かったんですよ。でも、ハギャレンが糸島フェスティバルでパラパラを踊った頃には、『最初は嫌いだったけどギャルがいないと寂しい』というようなコメントをしてくれる方が増えてきて。ギャルに対する見方が変わってきてくれているんだなと感じています」