冨永愛「千の風になって」でランウェイ デザイナー桂由美氏を追悼
デザイナー故・桂由美氏の追悼ファッションショーが9日、都内にて行われ、モデルの冨永愛らが桂氏の作品から厳選された100着を身に着けてランウェイに登場。桂氏が生前から「お葬式の代わりに」と願っていたという華やかなステージが繰り広げられた。 【写真】ギネス記録のドレスやパリコレで話題を呼んだ作品など100着が登場 今年4月26日に94歳で亡くなったデザイナー桂由美氏が、生前に「お葬式なんていらないから、その代わりにショーをしてほしい」と話していたことから企画された今回の追悼ファッションショー。1回目のステージが報道陣向けに公開された。 ファーストルックでランウェイを飾ったのは世界的モデルの冨永愛。桂氏の願いを受け、歌手・秋川雅史が歌う「千の風になって」に乗せて、桂氏のこだわった軽やかさを実現した特別なシルク素材のウエディングドレスをまとった富永が、舞うようなウォーキングで会場を魅了した。 stageでは、世界的にも評価された、和服の“お引きずり”から生まれた「ユミライン」シルエットのドレスをはじめ、ギネスにも登録されたアコヤ真珠1万3262個を使ったドレスなど、厳選された作品100着が登場した。 また、桂氏の願いを受け会場装花を手がけた華道家・假屋崎省吾は、ショー後の囲み取材で「以前から、桂先生から“こういうときにはお花を生けてね”と。30年以上の恩を、真心を込めて恩返しのつもりで生けさせていただきました」と語り桂氏をしのんでいた。 桂氏は1964年、日本発のブライダルファッションデザイナーとしてデビュー。翌年、日本初となるウエディングドレスの専門店をオープンさせ、日本初となるブライダルコレクションを開催するなど、日本にブライダル文化を根付かせた。