日本のあの名曲が日本語のまま韓国のテレビで…「韓日歌王戦」に韓国ネット民が思わず「反日コメント」を封印した理由
日韓間の複雑な感情を越えて
同番組がこれほど韓国人に愛される理由について、大衆音楽評論家のファン・ソノプさんは、「歌手一人ひとりの力量も優れているが、何よりも選曲の勝利」と評価する。 「MBN放送局の主な視聴者層は中高年層で、ターゲット層を考慮してかなり戦略的に選曲したものと見られる。80,90年代に人気を集めたJ-POPの名曲が多数選曲されたが、これらは暗々裏に同時代の韓国の若者たちもよく耳にした曲ばかりだ。かつてJ-POPを好んで聞いていた彼らの思い出に触れられたことが成功のカギだと思われる」 番組で披露されたJ-POPが韓国の中高年層だけでなく、若い世代の感性にも触れたという評価もある。 大衆文化評論家のハ・ジェグンは「日刊スポーツ」のインタビューで、「表向きはトロット競演だが、実際にふたを開けてみたらJ-POP中心になっていて、反応が出てきた」とし、「ちょうど今、若い世代が(G)I-DLEの『私は痛いのは大嫌いだから』のようにJ-POPの雰囲気に似ているK-POPを好んでいるが、タイミング的にもよく、若い視聴者の流入に成功した」と評価した。(4月25日の記事「トロット競演だけど、いいかも? ”…オールディーズJ-POPにMZ世代も耳をそばだてる『韓日歌王伝』」) 実際、同番組では、「ギンギラギンにさりげなく」、「First Love」(宇多田ヒカル)、「エンドレスレイン」(X JAPAN)、「恋人よ」(五輪真弓)、「さくらんぼ」(大塚愛)など、かつて韓国で人気を博した曲だけでなく、「雪の華」、「ジュリアに傷心」(チェッカーズ)、「I LOVE YOU」(尾崎豊)、「瞳を閉じて」(平井堅)などなど、韓国人歌手が韓国語でカバーしてヒットした曲の原曲も日本語で放送された。 こられの動画には、「ギンギラギンを韓国の放送で聞くなんて感動だわ」「ジュリアに傷心は80年代のナイトクラブで最人気曲だったな」「I LOVE YOUは日本語の歌詞のほうがいいね」「日本のウォーホルの時にいつも聞いていたFirst Love…本当に大好き!」等のコメントがついた。