ススキさわさわ、秋告げる音 黄金色に色づき始めた田んぼはまるでパッチワーク
涼風が吹き抜ける飯山市豊田の高台にあるハンググライダー離陸場周辺で、さわさわとススキのなびく音が秋の訪れを感じさせている。日差しを受けた穂は透けて輝き、赤トンボが一息。眼下には収穫を控えた田んぼがパッチワークのように広がり、黄金色に染まり始めていた。 【写真】ススキの周りで羽を休めるトンボ。眼下には黄金色に色づき始めた田んぼが広がる
新潟県長岡市の笠原則雄さん(69)はここからの眺めが好きで、毎年訪れるという。「山や田んぼが一望できて、見晴らしがいい。春は水田に空が反射して最高なんだ」。滑走台の木の板に座り、ゆったりと景色を眺めていた。
ながの農協みゆき営農センター(飯山市)によると、比較的生育の早い酒米の収穫が3日に始まった。昨年は干ばつの影響で収量が落ち込んだが、今年は台風の影響などもなく順調に生育し、例年並みが期待できるという。これからコシヒカリの収穫も始まり、稲刈りの最盛期を迎える。
池上滴