つくば夫婦殺害「情報を」 発生7年 遺族、県警呼びかけ 茨城
茨城県つくば市東平塚の住宅で2018年1月、建築業の小林孝一さん=当時(77)=と妻、揚子さん=同(67)=の遺体が発見された殺人事件の発生から7年を迎えるのを前に、県警と遺族は14日、同市研究学園5丁目のイーアスつくばで、来店者らに情報提供を呼びかけた。 県警などによると、18年1月1日午後4時35分ごろ、正月のあいさつに訪れた親族が、自宅2階で夫婦2人の遺体を発見した。夫婦の頭部には平らな鈍器で複数回殴られた痕があり、死因は失血死だった。県警はこれまでの捜査で、17年12月30日から18年1月1日にかけての犯行だったとみている。 情報提供の呼びかけには、夫婦の長男で、同県阿見町、自営業の小林照幸さん(53)と県警捜査1課、県警つくば署、県警察学校の初任科生約50人が参加。店舗入り口3カ所で、事件の概要や情報提供先が記されたチラシ千部を配り、プラカードを掲げて情報を求めた。 照幸さんは「7年は長いようで短い。事件の風化が一番怖い。早く捕まってほしい」と話した。坂井誠刑事部長は「一日も早い事件解決を目指す。わずかな情報でも、提供をお願いしたい」と訴えた。 県警にはこれまで116件の情報が寄せられた。情報提供はフリーダイヤル(0120)144559。
茨城新聞社