橋下徹氏 ビジネス界との結びつき弱い日本の政治に疑問「ビジネスで成功した人の活用が凄く弱い」
元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が5日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に生出演し、石破茂首相(67)と、日本の政治とビジネス界の結びつきについて私見を語った。 20日に就任するドナルド・トランプ次期米大統領(78)は、同氏の選挙戦で多額の寄付をして貢献した実業家イーロン・マスク氏(53)を、政府効率化省の責任者に任命することを発表した。政府の無駄削減のため新設される省庁で、マスク氏は政府予算の約3割に当たる2兆ドル(約300兆円)の削減を目指す。 トランプ氏自身ももともとビジネスで多大な成功を収めた人物。そこにマスク氏を取り込むことで、トランプ政権はさらにビジネス的視点を持つことが予測される。橋下氏は「ビジネスで成功した人と能力ってとてつもなく凄いものがあって。僕も政治家をやっていましたけど、政治家が持っている能力とはまったく別」と、政治家にはない視点の重要さを力説した。 さらに「マスクさんは外交にどこまで入ってくるか分からないですけど、日本もゼロから立ち上げたビジネスマンというか、そういう集団を活用することは必要なんじゃないですかね?外交の面で」と、日本でもその手法が取り入れられることを期待。「政治家も官僚もそれなりの能力があるかも分かりませんが、日本の政治はビジネスで成功した人の活用が凄く弱いと思う」と疑問を呈した。 橋下氏の意見に、自民党の木原誠二元官房副長官は「ゼロから立ち上げた人は、リスクも取る。そしきも自分で作る。リスクを回避する能力も高いので、そういった意味では活用していくべきだと思う」と同意。一方で、「政治と経済が一体化することにネガティブなイメージがあるので、ここは払しょくしていく必要がある」とも述べた。