加納陸、8年ぶりの世界挑戦に感慨「やっと戻ってこられたな。あっという間だったな」
「ボクシング・Live Boxing 9」(7月20日、両国国技館) 王者・中谷潤人(26)=M・T=にビンセント・アストロラビオ(27)=フィリピン=が挑戦するWBC世界バンタム級タイトルマッチ、王者・田中恒成(28)=畑中=にジョナタン・ロドリゲス(28)=メキシコ=が挑戦するWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、加納陸(26)=大成=とアンソニー・オラスクアガ(25)=米国=によるWBO世界フライ級王座決定戦の三大タイトルマッチと、那須川天心(25)=帝拳=が初の10回戦に臨むジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=戦が行われることが31日、都内で発表された。 2016年8月20日、高山勝成とのWBO世界ミニマム級王座決定戦に6回負傷判定で敗れて以来、実に8年ぶりの世界タイトルマッチとなる加納は「とにかくやっと戻ってこられたなというのが率直な感想です。ここまで来ればあっという間だったなというのが素直な心ですね」と、長い歳月を振り返った。 今月初旬で走り込みが終わり、フィリピンから世界ランカーを招いて今週から本格的なスパーリングに入るといい、試合に向けて「本当に楽しみな気持ちと、次こそは必ず王座奪取するぞという熱い気持ちがある」と燃えている。 オラスクアガについては「好戦的でパンチ力がある強い選手」、「日本でかなり評価の高い選手」とし、「この試合に対するモチベーションは負けていないと思うので、1ラウンドからガンガン攻めていきたい」と、アグレッシブな戦いを誓っていた。 オラスクアガは加納について「とても的確なパンチを当てて前に出てくるファイトスタイル」だと述べ、「チームと練習を重ねることでワクワクする気持ちも高まっている。素晴らしいショーを見せたいし、できることならチャンピオンになりたい」ときっぱり。 現在は盟友の中谷と米ロサンゼルスで合宿中。「すごくいい時間を過ごせている。中谷が来るとジム内外でいろんな話もするし、しっかりトレーニングできている」と笑顔で話していた。