高校生たちのファッションショー!自ら手づくり『レザー衣装』で地元の魅力をPR 「つるんとしたエナメルレザー」生徒の“変わったオーダー”に革職人も頭を抱えるが...大盛況の舞台裏に密着
「生徒の発想はおもしろい」職人も初めての挑戦
7月上旬、注文していたレザーができあがりました。 (先生)「めっちゃぴったりや」 (中谷真子さん)「すごいすごい」 つるんとしたエナメルレザー、予想以上の出来栄えです。また、「ぼこぼこした革」というオーダーをしていたレザーも完成。職人歴50年を超えるベテランも初めての挑戦でした。 (徳永雅信代表)「生徒の発想はおもしろいからね。私の発想力にもなる」 夏休みに入り、衣装チームは、届いたレザーを使い急ピッチで作業を進めます。総リーダーの中谷さんはすべてのチームをフォローしながら準備の進捗を確認します。 (中谷真子さん)「ほぼ毎日学校に来て制作をしている。遊びにいきたいなとめちゃくちゃ思います。でも自分たちの最後のファッションショーなので、手を抜かずに頑張っていこうと思っています」
練習中にトラブル発生!?すべての衣装をギリギリまで微調整
ファッションショーまで残り2週間。完成した衣装をモデルが着て、ステージの練習を進めます。ところが… (モデル)「だめや、落ちてくる。たぶんこのへん(腕)にボタンつけんかったら落ちてきます」 何かトラブルが発生したのでしょうか。 (モデル)「腕につけている革のパーツが重くて、腕から外れちゃう問題が出てきました。ボタンをつけてずれないように固定しようと思います」 ほかにもトラブルがないか、すべての衣装をチェック。ギリギリまで微調整を続けます。 (中谷さん)「どう?手は動く?」 (モデル)「動く動く動く」 (モデル)「最後のこうやって手をあげるとき、ここまでしかあがらへん」 (中谷さん)「ええんちゃう。あがったのが分かったらいいし」 (モデル)「OK。完成だ。やったね、真子ちゃん」 (中谷真子さん)「感動です。自分が頑張ってきた分も他の子たちが頑張ってきた分もどれも全部目立って見えているのでうれしいです」
高校生だけでやり切ったショーは大盛況!
そして、ついに本番の日を迎えました。ショーは25分。高校生の1日を34着の衣装で表現します。「ぼこぼこした革」は、荒々しい雲をイメージしたドレスに仕上がりました。 エナメルレザーは、狙いどおりのつややかさで、デジタル感を演出します。 高校生だけでやり切ったファッションショー。3回の公演で1700人以上が訪れ、大盛況となりました。 (あいさつする中谷真子さん)「感謝の気持ちでいっぱいです。本日はご来場いただき、ありがとうございました」 ショーの終了後、中谷さんに改めて感想を聞きました。 (中谷真子さん)「点数なんてつけられないくらい、自分たちにとって最高のショーになりました。3年間できて良かったです」 (2024年11月21日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)