J1の首位攻防戦は前半に2点を奪った広島に軍配。神戸は浦和に競り勝って2位に浮上|9月28日結果まとめ|Jリーグ
【国内サッカー ニュース】28日、明治安田J1リーグ第32節、J2リーグ第33節、J3リーグ第30節の計17試合が行われた。
9試合が行われたJ1リーグ。28日、最も注目された試合は1位・サンフレッチェ広島と2位・FC町田ゼルビアの首位攻防戦だ。 試合は立ち上がりから大きく動く。3分、中野就斗が右サイドからクロスを供給すると、ニアサイドに飛び込んだのはゴンサロ・パシエンシア。夏に加入したストライカーがさっそくゴールネットを揺らし、広島が先制に成功した。 その後は互いにチャンスを作り合う中、どちらにゴールが生まれるかという展開になっていく。そんな中、次に得点を奪ったのはまたしても広島だった。23分、再び中野が右サイドからクロスを上げると、今度はニアサイドで加藤陸次樹が合わせ、前半のうちにリードを2点に広げてみせた。 こうなると、後半は2点を追う町田がシステムを変更しながら猛反撃を見せていく。だが、対峙した広島守備陣は、集中したディフェンスで最後まで対抗。得点を許さないまま試合終了のホイッスルを聞き、勝利の瞬間が訪れた。広島は9年ぶりのリーグ制覇に向けて大きな勝ち点3をゲット。一方、町田は広島との勝ち点差が「3」となり、3位に転落している。 首位攻防戦に決着がついた中、町田を抜いて2位に浮上したのはヴィッセル神戸だ。 浦和レッズと対戦した神戸は、立ち上がりから巧みにボールを保持しながら攻撃を展開していく。すると迎えた16分、初瀬亮がCKから左足でインスイングのボールを供給すると、武藤嘉紀がニアに飛び込み、ヘディングシュートで神戸が先制に成功した。 この得点で勢いに乗った神戸は、さらに攻勢を強めていく。28分には宮代大聖のクロスが関根貴大の手に当たったとしてVARの結果、オンフィールドレビューを経てPKを獲得。宮代のPKは惜しくも西川周作のビッグセーブによって抑えられたが、神戸が押し気味に試合を進めて前半を折り返した。 後半より攻撃に圧力を強めた浦和に対し、神戸も巧みに相手のプレスをかいくぐり攻撃を展開。どちらにも得点が生まれそうな雰囲気は漂っていたが、最後まで体を張った守備で対抗しながら時間だけが過ぎていった。結果、このまま試合は終了。ウノゼロで勝利した神戸が順位を2位に上げている。 そのほか、ジュビロ磐田に勝利した名古屋グランパス、横浜F・マリノスに勝利したFC東京が3連勝を記録。湘南ベルマーレは上位につける鹿島アントラーズに競り勝ち、順位を16位に上げている。 J2は4試合が開催。首位攻防戦となった清水エスパルスと横浜FCの直接対決は、56分にジョアン・パウロのゴールで横浜FCが先制しながらも74分に清水の宮本航汰が決めて試合は振り出しに。最後まで両者譲らずのドローで勝ち点1を分け合う形となった。またモンテディオ山形がヴァンフォーレ甲府を破り4連勝で暫定ながら6位に浮上している。 4試合が開催されたJ3は、首位の大宮アルディージャ、2位のFC今治ともに勝利を手にしている。 ■9月28日開催 結果 ・J1第33節: 川崎F 5-1 新潟(27日開催) 札幌 2-0 京都 名古屋 2-0 磐田 横浜FM 1-3 FC東京 G大阪 1-1 東京V C大阪 0-0 柏 湘南 3-2 鹿島 神戸 1-0 浦和 広島 2-0 町田 鳥栖 0-0 福岡 ・J2第32節: 甲府 1-2 山形 清水 1-1 横浜FC 鹿児島 3-0 水戸 大分 2-0 藤枝 ・J3第29節: 大宮 4-1 相模原 岐阜 1-0 金沢 今治 3-1 八戸 琉球 1-1 FC大阪